エンジニアリング事業部 技術部
研究開発や技術的アドバイスを行う精鋭部隊

エンジニアリング事業部にある土木部、環境部、建築部、通信計測部、パワーシステム部の5つの専門部署を支援する部署のひとつが技術部だ。東京DLセンターの"L"、Laboratory（研究所）にあたる研究開発に従事している。今回は姶良（あいら）大樹、松島大智、山岸洋輝の3名に話を聞いた。いずれも生粋の「理系」人材。まず、アクティオに入社を決めた理由から聞いてみた。

姶良「私は化学を専攻していました。院卒であれば研究してきたことを突き進むような仕事を選んでいたと思いますが、私は学部卒なので、もっと広い視野で就職先を選んだほうが良いと思いました。そんな時にアクティオと出合い、さまざまな分野の人材を募集していて、また開発も行っていることを知り、門を叩きました」

エンジニアリング事業部 技術部 計画課 業務担当 姶良大樹

松島「私は建築学科だったので、就活といえば建設関係がメインでした。そんな中、アクティオの企業説明会に参加し、建築はもちろんのこと、機械や電気等、幅広い分野にチャレンジできるという話を聞いて、いろんな分野に精通したエンジニアになりたいという気持ちが強くなり、入社した次第です」

エンジニアリング事業部 技術部 松島大智

山岸「私は土木関係の学科でした。一般的には建設会社に入社して、施工管理を担当して......という流れだと思うのですが、自分には施工管理は向いてないという思いがありました。ひと味違った仕事がしたい、そんな思いからアクティオに決めました」

エンジニアリング事業部 技術部 開発課（現エンジニアリング事業部 技術部 計画課） 山岸洋輝

具体的に、3人は技術部でどのようなことを担当しているのだろうか？

姶良「私は今、工事現場で発生する濁水をきれいにする水処理設備関係が多いですね。現場の条件をお聞きして、必要な機器のスペックを引き出すのがメインです。また、機械へ供給が必要な水量や、機械スペックに見合ったポンプの選定も行っています」

松島「私は半年前に技術部に異動になったので、まだまだ勉強中なのですが、トンネル工事の現場で資材搬送に使用するバッテリー機関車の自動制御に携わっています。建築だけでなく幅広い分野で仕事をしたかったので、こういった開発を担当できる環境に感謝しています」

山岸「大学ではあまり図面を引く機会がなかったのですが、技術部では3DCADを使ってトンネル工事に付随する設備の設計開発を行っています。配列を検証したりするのですが、2Dだと分かりにくい部分が多いので、やはり3Dが必要になります」

3Dスキャンによる研究開発や、専門部署への支援も

基本的な作業はオフィスで行うが、中には研究室や工作室で行う作業もある。

姶良「水中ポンプ関係の開発では、よくジャーテストを行います。排出された泥水にどのくらいの薬剤を混ぜると良いのか。少ないときれいに分離しませんし、多いと無駄なコストがかかってしまう。その適正値を調べるテストです。ほかには3Dスキャンを使って、研究開発を行っています。クラッシャー（破砕機）のビット等　使用前、使用後、例えば1年後とかにスキャンして比べると、どの部分が摩耗しやすいか分かります。自社で開発する商品の摩耗部品は　こうした機器を使用し、部品の厚みや材質を改良して開発につなげています。3Dプリンターは、開発商品のミニチュアモデルを作成して、お客様に構造を説明する際などに重宝します」

ジャーテスター

山岸「工作室には大きな機械も搬入できるため、開発した機械を現場で立ち上げる前に、工作室で正しく機能するか検証します。こういった環境はDLセンターにしかないため、大いに役立っています」

技術部の職務は研究開発だけではない。各部署と連携しながら、各プロジェクトがスムーズに進行するようにも立ち回る。

姶良「法改正があった際などには、関係省庁はこういう意味合いで法律を変えたのだから、こうしたほうが良いのではないか......。弊社の営業担当やお客様に、そういったアドバイスを行うこともあります。専門部署への技術的な支援は、研究開発だけではないのです」

次回はレンサルティング本部の道路機械事業部と鉄道事業部をフィーチャーしたい。

※記事の情報は2023年7月7日時点のものです。

〈東京DLセンター紹介4〉へ続く

〈ご参考までに...〉

● 東京DLセンター（アクティオ公式サイト）

● 水中ポンプ・水処理機械（アクティオ公式サイト）