注目の商品
2025.01.23
液体を安心・安全に輸送。アクティオ独自のコンテナ「ロジコン」 液体の輸送にはタンクローリーやドラム缶、一斗缶などを使用するのが一般的だ。いずれの場合も移し替える際に異物混入、つまりコンタミのリスクは避けられない。より安心・安全に食品や化粧品などの液体を保管・搬送可能なのが「ロジコン」だ。
20世紀最大の発明「コンテナ」
20世紀最大の発明とは何か? 飛行機、テレビ、パソコン、携帯電話......。どれも素晴らしい発明だが、地味ながら世界を変えた偉大な発明と称されるのが、「コンテナ」だ。
1950年代に登場した鉄の箱「コンテナ」は、物流に革命をもたらした。港における荷役の効率化に加え、海上輸送と鉄道・トラックによる陸上輸送のシームレス化を実現。これにより物流コストが劇的に低減し、グローバルなサプライチェーンが確立、日本や中国の経済成長を加速させたといわれている。
海運コンテナの大きさは、間口が8ft(フィート)(約2.44m)に統一され、長さはいくつか規格があるが、40ftのドライコンテナで、最大積載量は約26t程度だ。
衛生面に優れた内袋式、場所をとらない折りたたみ仕様
今回の主役「ロジコン」は、「ロジスティックコンテナ」の略称で、アクティオが独自に展開する小型コンテナ。大きいサイズのNR10型の場合、全長1,100mm×全幅1,100mm×全高1,134mmの立方体で、容量は1,000L、主に液体を運ぶことを想定して進化した、折りたたみ式コンテナだ。
液体の輸送は、大型のタンクローリーを使えば一車あたり30,000 L程度でも運ぶことができる。これより小ロットの場合はドラム缶(200L)や一斗缶(18L)が用いられる。
ただし、タンクローリーを運転するためには大型自動車の運転免許が必要になる場合が多く、ドライバー確保のハードルが高い。ドラム缶や一斗缶は繰り返し使えないのが難点で、資源保護や環境保全上の課題となる。また、液体を移し替える際に異物が混入する可能性も否定できない。
タンクローリーとドラム缶の中間の大きさにあたる1,000L程度のコンテナは、IBC(Intermediate Bulk Container=中型容量コンテナ)と呼ばれる。アクティオのロジコンもこのIBCで、このサイズと独自の機能が、タンクローリーやドラム缶にない利点を生んでいる。
まずはそのサイズ。1,000Lという容量は、多品種小ロットの生産が求められる現代の製造業において、使い勝手の良いサイズだ。フォークリフトによる移動や搬送も容易で、平積みトラックで、パレット積みの荷物(個体)と同じように輸送できる。
そして、機能面。液体の輸送時は、本体に内袋を収納して使用する。内袋は密閉式で使い切りのため衛生的、かつ異物混入のリスクも回避できる。本体の素材は耐食性や遮光性、臭い移り防止に優れたステンレス(SUS304)のみを使用。ネジやリベットで留めていないため異物混入の恐れが少なく、衛生的に「液体」を保管・搬送できる。
この機能を生かし、チョコレートやクリーム、液卵、あんこ、油脂、果肉といった食品、化粧水やシャンプー、カラー剤、クリーム、クレンジングオイルといった化粧品にも安心して使用できる。このほか、うがい薬などの薬品、また液体洗剤などに運搬にも適している。
本体は折りたたみ式。収納時には折りたたむと約3分の1の高さになり、空箱のストックに場所をとらないのも大きな特長だ。
専用工場で徹底的に衛生管理
アクティオは、ロジコンの製造、整備、レンタルまでを一貫して事業展開している。
液体の搬送にロジコンを利用する場合「循環レンタル」が向いている。下図のように輸送に必要なロジコンの搬入、使用後の引き取り、さらに洗浄・保管・メンテナンスはアクティオが対応するため、お客様は製品や原料の輸送だけを行えばいいことになる。
一方、自社工場間での搬送などの場合は、コストを低く抑えられる長期レンタルもおすすめしている。
アクティオは高品質で安心・安全なロジコンを提供するため、管理をロジコン東日本センター(群馬県邑楽郡)とロジコン焼津センター(静岡県焼津市)の専用工場に集約し、専門スタッフがその業務にあたっている。工場内に虫が侵入しないようにするための防虫対策、洗浄に使用する水の水質調査を定期的に実施するなど、品質管理は万全だ。
使用済みのロジコンは、専用工場でパーツごとに分解され、アルカリ性洗剤で洗浄。さらに高圧の水でしっかりと汚れを落とし、3時間程度乾燥させる。最後にアルコールで拭き上げ、数台ごとにラップを掛けて整備を完了する。
ロジコンは液体だけではなく、内袋を変更すれば粉末スープ等の粉体やブロックバターなどの固形物も運搬可能だ。このほか、シートやピロー包装製品を運搬する際に便利な棚付き仕様、より軽量なプラスチック製もある。いずれも廃棄物を出さない地球に優しい容器なので、SDGsの観点からも要注目の製品なのだ。
▼ロジコン
※記事の情報は2025年1月23日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● ロジコン(アクティオ公式サイト)