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2019.08.09
除草作業をラジコン草刈機で効率化 高速道路で草刈り!? ピンと来ないかもしれないが、高速道路を維持管理する上で草刈りは重要な作業である。本線は舗装されているため雑草など生えないが、本線横の法面は生え放題。これを放っておくと雑草繁茂による通行車両の視距阻害を誘発し、とても危険だ。よし、刈ろう。でも、あんな斜面をどうやって?
高速道路の維持管理で「草刈り」は重要な作業
普段何気なく利用している高速道路だが、安全に走行できるよう、昼夜問わずさまざまな維持管理作業が行われている。日常的には点検や清掃、補修、事故復旧作業など、計画的には舗装の打ち換え、コンクリートの剥落防止作業などだ。また地域によっては雪氷対策も欠かせない。
そんな高速道路の維持管理作業の中で、夏の季節に何度か行うのが法面などの草刈り。専用の車両を出動して行われる場合もあるが、作業員が肩掛け式の草刈機を使って除草するケースもまだまだ多い。また専用の車両で行ったとしても、機械のアームが届かないエリア、道路附帯設備や占有物によって連続的な作業が難しい場合は、人力によって行わねばならない。
実は高速道路の法面、場所にもよるが結構な斜度がある。そんな急斜面を人力で作業するわけだから、滑落の危険が常につきまとう。熱中症も怖い。また、ヘビやダニに襲われる危険もある。中でも作業員がもっとも恐れているのがスズメバチ。スズメバチは地面にも巣を作るため、気がつかずに草刈機の刃を当ててしまうと、文字通り蜂の巣をつついた状態になり、とても危険なのだ。
除草作業を早く、安全に行う救世主「TIMAN RC-1000」
そこで注目したいのが「TIMAN RC-1000」。デンマーク製のラジコン草刈機で、これがかなりのスグレモノだ。ハンマーナイフと呼ばれる縦回転する刃が取り付けられており、あまり太い枝を刈るのは推奨しないが、高さ2m程度の草だって刈ることが可能。
作業できる最大斜度は40度が目安で、万が一、危険な状態に陥った場合はまず警報が鳴り、それでも改善されない場合はエンジンが止まる仕組みになっている。ラジコン操作なので、電波が届かない場所まで離れてしまった場合も警報→エンジン停止となる。ちなみに、ガソリンタンク満タンで、約3時間ちょっと作業可能だ。
実は今回、高速道路の維持管理事業者様向けに行ったTIMAN RC-1000のデモンストレーションにお邪魔したのだが、その威力に圧倒されるばかりだった。あそこまで深く生い茂った草を刈れるとは思いもしなかった。
デモを間近で見た事業者様に話をうかがうと、やはり滑落やスズメバチといった危険から解放されるのが大きいとのこと。またラジコン操作のため、状況にもよるが涼しい車内から操作できる可能性があるのもメリットだという。この時期、熱中症対策は必須なのだ。
アクティオとタッグを組み、今回のデモンストレーションで製品紹介&操作を担当した株式会社バンブー苑(TIMAN社販売代理店)代表取締役 若松憲造氏は次のように語る。
「RC-1000はオプションが豊富なのも魅力です。標準のハンマーナイフの他に、切り株を回転刃で削る切り株グラインダー、雪を両側もしくは片側に寄せるVブレードなどをラインアップしています。草刈り専用だと使える季節が限られますが、除雪にも使えるとなると導入しやすいと思います。この他、ハイエース/キャラバンに積載できる機動力の高さも魅力ですね」
作業員の安全を確保した上で、除草作業の効率化を図れるTIMAN RC-1000。高速道路だけではなく、広大な敷地の除草作業でも威力を発揮するため、今後の活躍に大いに期待したい。
※記事の情報は2019年8月9日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
ラジコン草刈機(自走式草刈機 遠隔式)(アクティオ公式サイト)