2025.06.24

ミニレンサルティングフェアin市原 送電線鉄塔建設用クレーンやプラント関連商品などを展示 アクティオは、2025年2月18〜20日と3月12~14日の2回にわたり、産業機械事業部 プラント営業課(千葉県市原市)で「ミニレンサルティングフェア」を開催した。2月4~5日、3月4~5日には、アクティオの社員を対象に開催し、社内勉強会としての側面も持つ有意義なフェアとなった。

ミニレンサルティングフェアin市原 送電線鉄塔建設用クレーンやプラント関連商品などを展示

送電線鉄塔建設用のクレーン2機種が要注目商品

太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの普及により、発電施設が増え、既存の送電線だけでは十分ではないのが現状だ。鉄塔の新設・建替工事の需要は高まっており、それらに対応するために投入されたのが「送電線鉄塔建設用クライミングクレーン JCT036」と「送電線鉄塔建設用ジブクレーン CSH36-5」の2点で、今回のフェアの目玉でもある。

■送電線鉄塔建設用クライミングクレーン JCT036

送電線鉄塔建設用クライミングクレーン JCT036は、マストクライミング型のクレーンだ。鉄塔を組み立てる際は、鉄塔を立てる場所の中心にクライミングクレーンを設置し、自身を取り囲むように鉄塔を積み上げていく。


特徴的なのがクライミング昇降装置で、マストクライミングは上部にマストを継ぎ足していくのが一般的だが、JCT036は下部にマストを継ぎ足していく方式を採用している。これによりマストクライミングにかかる時間を大幅に短縮できるわけだ。


JCT036は、トラッククレーンやラフテレーンクレーンなどの移動式クレーンに比べ、山岳地帯のような狭い場所での作業に適しており、さまざまな現場に対応可能である。


送電線鉄塔建設用クライミングクレーン JCT036

■送電線鉄塔建設用ジブクレーン CSH36-5

送電線鉄塔建設用ジブクレーン CSH36-5は、山岳地での設置・撤去を考慮し、分解ブロック重量を1.5t以下に設定。ヘリコプターや索道での運搬を容易にしている。また、各ユニットはピン結合を主体としているため、組立・分解は短期間で行える。ディーゼルエンジンの搭載により、外部からの電源供給も不要である。このような機動力の高さは大きな魅力だ。


鉄塔を組み立てる際は360°無限旋回が可能で、作業範囲は最大26m。操作は操縦席からのほか、無線リモコンで遠隔操作する方法も選べ、作業効率の大幅な向上が見込める。


送電線鉄塔建設用ジブクレーン CSH36-5




プラント関連商品|工業地域のプラント施設で活躍

普段、見る機会の少ない商品も展示。写真は煙突の解体現場で威力を発揮する移動昇降式足場「スカンクライマー」


所在地である千葉県市原市は、浦安市から富津市に連なる京葉工業地域の一角にあり、製鉄所や製油所、発電所といった大規模なプラント施設がひしめいている。東京湾を挟んだ東京から神奈川県側には京浜工業地帯、太平洋側には鹿島臨海工業地帯が広がっており、まさに日本有数の工業地域・工業地帯だ。アクティオのプラント営業課は、主にプラントの新設、また定期修繕に必要な機械を扱うセクションとして精力的に営業展開している。


そういった場所柄を考慮し、今回のフェアにはプラント関連商品が数多く展示された。その代表格が伸縮搬送設置リフター「ECoCa(エコカ)」だ。

■伸縮搬送設置リフター「ECoCa」

ECoCaは、自由に移動できる門型リフターともいうべき搬送ロボット。3tまでの機器の運搬・据付を1台で完結でき、機器のサイズや現場の通路状況に合わせて、X軸、Y軸、Z軸の3方向に伸縮する機能を持っている。


X軸(横)は1.4~1.8mか1.8~2.4mを選択可能で、Y軸(奥行き)は3.0~3.7m、Z軸(高さ)は2.0~3.2mの範囲内となる。走行モードは四輪操舵、平行移動、超信地旋回の3種類で、その操作はリモコンによって行う。


伸縮搬送設置リフター「ECoCa」


X軸、Y軸、Z軸の3方向に伸縮する


3種類の走行モード




AI技術を搭載した商品|安全対策や作業効率化に貢献

昨今話題のAI技術を搭載した商品も展示された。

■区画監視/注意喚起システム「アクティオ AIボイス」

「アクティオ AIボイス」は、AIカメラで人物を検知(人の部位でも反応)し、音声と光で周囲に危険を知らせる可搬型のシステム。倉庫への進入検知、重機作業エリア・立入禁止区域への警告、作業区画の安全対策としての導入が期待される。


区画監視/注意喚起システム「アクティオAIボイス」

■鉄筋出来形自動検測システム(GeoMation)

「鉄筋出来形自動検測システム(GeoMation:ジオメーション)」は、デプスカメラ付きのAndroidタブレットを使用し、撮影するだけで鉄筋の配置間隔・継手長・かぶりを計測可能で、面倒な帳票作成も自動化できる商品。今回そのシステムがAIを搭載することでバージョンアップ。ダブル配筋の計測、逆光での計測、さらに過去に作成した計測情報名などがワード検索できるようになった。


鉄筋出来形自動検測システム(GeoMation)


アクティオは、開催地域の特性に合致した商品を集めたミニレンサルティングフェアを今後も各地で開催していく予定だ。


※記事の情報は2025年6月24日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

送電線鉄塔建設用クライミングクレーン(アクティオ公式サイト)

送電線鉄塔建設用ジブクレーン(アクティオ公式サイト)

スカンクライマー(アクティオ公式サイト)

伸縮搬送設置リフター ECoCa(アクティオ公式サイト)

アクティオ AIボイス(アクティオ公式サイト)

鉄筋出来形自動検測システム(GeoMation)(アクティオ公式サイト)

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