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2019.10.29
パブリックビューイングの要、「ビジョンカー」 大盛況のラグビーW杯。2020年の東京も盛り上がること必至のニッポン。そんなスポーツイベントで欠かせないのがビジョンカーだ。
街頭テレビから、パブリックビューイングへ
昭和の時代、いまから60年以上も前は街頭テレビが人気だった。繁華街や駅などに置かれたテレビでプロレス、ボクシング、大相撲などを中継。力道山や大鵬の試合は花形コンテンツで、小さな画面に大観衆が群がった。
時は平成、令和と流れ、街頭テレビはパブリックビューイングに姿を変えた。現在開催中のラグビーW杯2019でも大いに盛り上がっている。「大画面で迫力ある映像を楽しみたい」「同じ場所で感動を共有したい」など理由は人それぞれだが、これだけテレビが普及した現代でも、ひとつの画面に無数の瞳が集まるときがある。
パブリックビューイングはホールのような屋内で行われることもあるが、やはりライブ感は屋外にかなわない。ラグビーやサッカーのような屋外スポーツの場合はなおさらだ。同じ空気感で楽しむ醍醐味。会場に行けなくたって、選手と同じように汗をかき、風を感じ、ONE TEAMになって応援するのがいい。
そんな屋外、しかも仮設のパブリックビューイングに欠かせないのがビジョンカーだ。トラックの荷台部分に大型モニターを設置した車両で、駐車場や公園、広場などを、あっという間に会場に変えてしまう。
全天候型の大型モニターから繰り出される大迫力映像
建機レンタルのイメージが強いアクティオだが、実はビジョンカーも保有しており、主に国体などのイベントで活躍している。今回、アクティオは新型のビジョンカーを3台追加導入。いままではモニターが175インチでLEDのピクセルピッチが5.95mmだったが、新型は200インチ、4.8mmとなる。画面はより大きくなり、より高解像度(高画質)になったのだ。
さらに細かな仕様を見ていこう。まず車両側ではサスペンションがエアサスとなった。従来型は長距離移動を行うとLEDが切れることがあったため、精密機材を搭載する車両として振動が少ないエアサスを採用したのだ。
このエアサスは車高の調整も可能だ。停車時に車高を下げることでスプリングの伸縮を抑え、風の影響を受けにくくしている。さらにジャッキを使用することで、より荷台が揺れずに済む。
全天候型大型モニターの裏側には、操作室や発電機が備わる。当然、ライブ映像の中継車としても使用可能で、同じ映像を複数台のビジョンカーに映し出すことも可能。機材の電源は新型から小型化され発電機(25kVA→13 kVA)、もしくは商用電源の接続端子からも取り入れられる。
要となる映像の入力はHDMIと、業務用ビデオ機器に採用されているSDIの2系統だ。この他、外部スピーカーを接続することで、大画面+大音量でのパブリックビューイングを可能としている。
このビジョンカーは運用が特別で、レンタカーとしての貸し出しは行っていない。一般的なレンタル建機と異なり、操作が複雑なため、あくまでもオペレーター込みでのサービスとなるのだ。
季節はスポーツの秋。パブリックビューイングの会場で観ている大画面は、もしかしたらアクティオのビジョンカーかもしれない。
▼ビジョンカー
※記事の情報は2019年10月29日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● LEDビジョンカー(アクティオ公式サイト)
● 事業分野紹介「イベント分野」(アクティオ公式サイト)