2025.03.25
手軽に現場を監視・管理できる! 傾斜監視クラウドシステム「OKIPPA104」 「OKIPPA(オキッパ)104」はその名の通り、センサーボックスを「置きっ放し」にするだけで始められる傾斜監視クラウドシステムだ。簡単に設置でき、電源を入れるだけで監視・管理を開始できる。

点検業務をサポート
異常気象や経年変化の多発などにより、「変状」が起こり得る場所に対して監視・管理のニーズが高まっている。点検の基本は作業員による「目視」だが、土木・建築業界で人手不足が叫ばれる昨今、点検業務に人手を割きにくいのが現状だ。
OKIPPA104は、センサーボックスだけで始められる手軽で安価な監視・管理システム。的確で経済的な「点検業務」をサポートする商品で、NETIS登録商品(登録番号:KT-190097-VE)である。
IoTに適したLPWA*1として知られている、Sigfox(シグフォックス)*2を活用しているため、従来の監視・管理システムのような電源設備も配線も基地局も必要ない。2年間も交換不要(1時間に1回の送信モード時)な電池が動力源なので、杭や壁などに設置するだけですぐにスタートできる。
*1 LPWA:Low Power Wide Areaの略。低消費電力で遠距離通信を実現する通信方式。
*2 Sigfox(シグフォックス):アンライセンス系と呼ばれる免許不要の通信方式。
OKIPPA104のサイズは10×10×4cmとかなり小さい
現場に出向かなくても簡単に監視・管理が可能
OKIPPA104には、以下の3つの働きが見込める。
- 傾斜感知
3軸方向で傾斜の変状を感知、発信 - 衝撃感知
無感~16Gの衝撃を感知、発信 - 温度センサー
内部設置、温度を計測、発信
土木・建築、橋梁、鉄道などの分野で期待される働きが、傾斜感知だ。斜面法面の傾斜監視、地すべりの伸縮監視、掘削工事の近隣構造物への影響簡易監視、仮設土留めの簡易傾斜監視などが、簡単に行える。
現場に出向かなくても、PCやスマートフォンで傾斜角度データ、設置位置、現在の向きや姿勢が確認できる。また、設置対象に応じて「しきい値」も与えられるため、メールで関係者にアラート通知も行える優れものなのだ。
管理画面では、傾斜角度データ、設置位置、現在の向きや姿勢が確認できる
※記事の情報は2025年3月25日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 通信計測機器(アクティオ公式サイト)
● 事業分野紹介「建設DX分野」(アクティオ公式サイト)