注目の商品
2022.11.22
機材位置把握システムにIoTを組み合わせて効率アップ 規模の大きい建築や土木の現場では、さまざまな機械(機材)が同時に何台も稼働している。現場は生き物なので、管理している機械がいつも目の届く場所にあるとは限らず、どこにあるのか探すのも一苦労だ。ここでは、最新の技術を利用して機械の位置を把握し、さらにはその状況をスマートフォンやタブレットで確認できるシステムを紹介したい。
視認が難しい現場での機材位置把握をサポート
「機材位置把握システム」は、BLEカード(ビーコン)を搭載した機材や、作業員の位置をスマートフォンで確認できるアプリだ。BLEカードが発する電波をスマートフォンで受信し、電波の強弱で距離(位置)を把握する。複数の機材を登録でき、選択した機材の相対範囲、全機材の相対距離などを確認可能だ。GPSのように絶対座標を知ることはできないが、現場に出向けばどこにターゲットとなる機材があるかは十分に把握できる。
このシステムは、主に高所作業車の位置把握を想定している。屋内の建設現場は作業が進むと壁が設けられるなどして、機材の位置把握が難しくなるケースが多い。そのような場合でもこのアプリを立ち上げれば、確認したい機材をすぐに見つけることができる。
IoTデバイスで機材の状況をさらに詳しく
機材位置把握システムは、アクティオが開発したIoTプラットフォームと組み合わせることで、作業のさらなる効率化を図れる。そのサービスとして、「高所作業車 IoTサービス」や「発電機 IoTサービス」がある。これらはデバイスが取得したデータを蓄積・管理し、アラート機能の利用やレポートの作成などが行えるサービスだ。
具体的には、高所作業車であればバッテリー電圧や充電状況、発電機であれば燃料残量が、いつでもどこでも確認できる。発電機 IoTサービスでは、燃料が任意に決められた値以下になると使用者にメールで通知され、燃料切れを未然に防ぐこともできる。
それぞれのシステムで見える化できる項目は、次の通りだ。
高所作業車 IoTサービス
・充電状況の確認
・バッテリー電圧
・稼働状況の把握
・位置情報(GPS) ※GPS電波の届く屋外
・稼働時間
発電機 IoTサービス
・燃料残量
・バッテリー電圧
・電流・電圧・周波数
・位置情報(GPS) ※GPS電波の届く屋外
・各種アラート(漏電・油圧警告・水温警告など)
・稼働時間
アクティオは今後、こういったサービスをコンプレッサーやクローラークレーンなどにも拡大する予定で、機材の適切な運用管理に貢献していく。
※記事の情報は2022年11月22日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 事業分野紹介「IoT分野」(アクティオ公式サイト)