2024.09.18

水害や土砂災害の復旧作業を安全に行う【台風対策商品②】 台風シーズンが本格的に到来する8~9月。アクティオは台風による災害への対策商品を多数レンタルしている。被災地の環境を整え、自然災害に備える商品を紹介した前回に続き、今回は実際に水害や土砂災害が発生した現場において、復旧作業を安全に行うための商品を紹介する。

水害や土砂災害の復旧作業を安全に行う【台風対策商品②】

現場に合わせて選べる多様な水中ポンプ
濁水を吸い上げ、排水する

豪雨や台風により浸水・冠水被害が起こった現場では、水中ポンプが力を発揮する。水中ポンプは、水がたまった場所に投下することで、雨水や濁水を吸い上げ、排水する役目を果たす。


アクティオは、1分間に0.1~4m3の水をくみ上げる「普通揚程」、一定の水位に達すると自動で排水を開始する「オートポンプ」、高い位置に水をくみ上げる際に使用する「高揚程」、主に河川工事などで使用する「大水量」など、多種多様な水中ポンプを取りそろえている。

左から普通揚程、オートポンプ、高揚程、大水量左から普通揚程、オートポンプ、高揚程、大水量


基本的に出力(インペラを回す力)が0.55kWまでは単相100V、それ以上のゾーンが三相200Vである。ほかにも、例えば0.4kWのコイルを巻き替えて単相200Vに変更、37kWを三相400Vに変更といったポンプも存在する。単相100Vは家庭用電源で動かすことができる。


2018年7月、西日本を中心に記録的な大雨をもたらした平成30年7月豪雨(西日本豪雨)では、浸水被害に遭った現場で水を排水するため、1分間で2m3(約2t)の水をくみ出す水中ポンプが活躍した。1台で約10tの水を約5分でくみ出すことができ、数十台を組み合わせて使用することも可能だ。


2018年7月に発生した西日本豪雨で浸水被害に遭った現場。水中ポンプを十数台並べ、水をくみ出した平成30年7月豪雨で浸水被害に遭った広島県の現場。水中ポンプを十数台並べ、水をくみ出した


オートポンプは、主に、フロート(浮き)が水平以上になった時に排水を開始する「フロート式」、電極棒(センサー)まで水が到達すると排水を開始する「電極式」、電極棒の高さを自在に調整できる「フレキシブル式」の3種がある。自動排水により、現場の状況に合わせて最適な時間に運転を行うことで、省エネ・省力・長寿命化に貢献する。


オートポンプ




大型土のうを安全に作成できる「トンサポ」

土砂や水をせき止めるための「土のう」。従来、1〜2tといった大型土のうを作成する際には、作業員がバックホーのバケットの下に入って、土のう袋の口を開き、土入れをサポートする必要があった。こうした危険を避け、安全かつ簡単に大型土のうを作成できるのが「トンサポ(大型土のう作成補助器具)」だ。


大型土のう作成補助器具「トンサポ」大型土のう作成補助器具「トンサポ」


トンサポは上部が810×810mm、下部1,410×1,410mm、高さ950mmの組立式のフレームで、質量は約37.2kg。軽くてコンパクトなため、楽に組み立てられる。


トンサポを展開して自立させたら、接合部をペグで固定し、土のう袋をセット。すると土のう袋が自立するので、作業員はその場を離れ、バックホーで土を入れる。袋がいっぱいになったらトンサポを取り外し、口を縛るだけで土のうが完成する。


およそ3分で土のうを作成でき、トンサポを使うことで、従来工法と比べて作成時間を約60%削減できる。1人での作業も可能で、ガレキや産廃集積などにも利用可能だ。




※記事の情報は2024年9月18日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

水中ポンプ(アクティオ公式サイト)

トンサポ(大型土のう作成補助器具)(アクティオ公式サイト)

トンサポ(大型土のう作成補助器具)(レンサルティングミュージアム)

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