2023.05.09

吸盤でガラスの運搬・設置作業の効率アップ! 「重量物吸着搬送機械」 建設現場でガラスやパネルを設置する際は、クレーンで吊り上げて運搬するのが一般的。しかし、不安定で風の影響を受けやすい。こうした作業をより安全に、効率的に行えるのが、「重量物吸着搬送機械」だ。

吸盤でガラスの運搬・設置作業の効率アップ! 「重量物吸着搬送機械」

ガラスやパネルの設置工事を、安全かつ効率的に

一般的にガラスの設置工事は、クレーンで吊り上げてガラスを取り付ける場所まで移動し、その後、人の手ではめ込むというケースが多い。移動時に風の影響を受けて不安定なため、クレーンの操作者も、はめ込む側の作業者も、細心の注意を要する。さらに現場が高所になれば、それだけリスクも増すものだ。


こうした工事のリスク低減に役立つのが、「重量物吸着搬送機械」。ガラスや壁材などを、高さと角度が調節可能なアームで吸着・運搬し、そのまま窓枠や壁面にはめ合わせることができる機械である。アクティオでは「グラスワーカー」「ジラフ」といった商品を扱っている。


グラスワーカーグラスワーカー




強力な真空吸引で持ち上げから運搬、設置まで行える自走式マニピュレータ

アームの先端に、強力な真空吸引で1個につき約100kgを吸い上げることが可能な円形の吸盤が6~12個並んでおり、最大で1,200kgを運搬することができる。


自走式で運転席はなく、最大の型式でも、アームを含む全長が3,564mm、全幅976mm、全高1,408mmと比較的コンパクト。リモコン操作で持ち上げ・下げ、回転、移動と複合的な動作が行える。資材を持ち上げてからはめ合わせるまでの作業を2人でこなせ、現場の担い手不足に対応できる。高所での作業を減らせるのも魅力だ。


グラスワーカージラフ




安全性に配慮した機能も多数装備

安全面も気になるところだろう。とりわけガラスの運搬にあたっては、落下による破損への対策が重要な課題だ。アクティオが扱う重量物吸着搬送機械は、バッテリーを内蔵しており、突然の停電でもすぐに動力が停止する心配がない。加えて、1つの機械に同一の回路を2系統備えており、隣り合った吸盤は異なる系統となるよう配置しているため、万が一、片方の回路が動作不良になっても、片側の回路によって吸着状態が保持される仕組みになっている。


そのほかにもさまざまな形で、安全面の配慮が施されている。コンパクトな機体は狭い現場でも移動しやすい反面、操作ミスによる事故のリスクも生まれる。こうしたリスクへの対策としては、走行操作をしていない時のブレーキ機能や、後進時に操作者が機械と壁に挟まれたことを検出した場合の、前進への自動切り替えがある。また、機体横転防止のためのアウトリガーや、型式によっては、リモコン上のディスプレイで資材の吸着状態をお知らせする機能も備えている。


強力な吸着技術と遠隔操作、各種のリスクに対応した機能を備えた重量物吸着搬送機械で、より安全に、ガラスやパネルの設置作業を効率アップしよう。



▼重量物吸着搬送機械ジラフ


※記事の情報は2023年5月9日時点のものです。


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重量物吸着搬送機械(アクティオ公式サイト)

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