2023.10.31

作業員の負担軽減! 重量物運搬作業を手助けしてくれる商品 建設現場において、大型建機が稼働できないスペースで重量物を運搬する機会は多くある。不安定な砂利の上や階段、急勾配の坂などで、複数人で持ち上げて移動したり、作業員の体力に依存するのは、作業効率にも影響を与えかねない。そこで今回は、作業員の負担軽減が期待できる重量物運搬作業に関する商品を紹介する。

作業員の負担軽減! 重量物運搬作業を手助けしてくれる商品

リモコンを持った作業員についてくる「電動追従運搬台車フォロリー」

電動追従運搬台車フォロリー


「電動追従運搬台車フォロリー」は、手押し台車として使用できるだけでなく、リモコンを持った作業員の後ろを自動でついていく「追従モード」が搭載されていることが特徴だ。障害物センサーを搭載しており、障害物を検知すると自動で停止するなど、安全面も配慮されている。最大積載荷重は150kgで、台車を1台手で押しながら、重量のある資材をフォロリーに載せて追従させることができる。一度にたくさんの資材を運ぶのに有効だ。

電動追従運搬台車フォロリーの使用イメージ(上)リモコンを持っている作業員の後ろを約1mの間隔を保ちながらついてくる
(左下)車体前部に搭載された障害物センサーにより、人や障害物を感知
(右下)車体後部にも障害物センサーがあり、障害物を感知すると約2.1m以内で減速、約90cm以内で安全に停止する(車体前部センサーも同様)


また、作業中にフォロリーから離れてしまった場合に、近くまで呼び寄せることができる「ラジオコントロールモード」も搭載されている。これを使えば、遠くにある台車をいちいち取りに行く手間を省ける。床面積の広い屋内の現場で重量物を運搬する際に、これらの機能が役に立つだろう。





悪路でもスムーズに運搬できる「クローラー台車」

クローラー台車


敷鉄板の段差や配筋の上など、建設現場では通常の台車だと操作が難しい場面では「クローラー台車」が活躍する。車輪部分がクローラーになっており、敷鉄板の段差や配筋の上、砂利、砂地の上といった悪路をスムーズに走行できる。キャスター式の台車と比べて搬送負荷が軽減されるため、作業員は軽い力で運搬可能だ。



また、フットブレーキが付いているタイプもあり、坂道で一時停止させて資材の積み下ろしを行う場面などで有効である。エンジンや電気といった動力を使用していないので、屋内・屋外を問わず、さまざまな建設現場の重量物運搬で活用できる。


道でも台車をしっかり固定できるフットブレーキ付きもある道でも台車をしっかり固定できるフットブレーキ付きもある




最大1tまで運搬可能な「バッテリー式運搬車」

バッテリー式運搬車


「バッテリー式運搬車」は、排気ガスが発生しないバッテリー駆動ながら、平地での最大積載重量1t、最大登坂斜面40°まで対応できるというパワフルな台車だ。移動速度は毎分50mと高い移動能力も兼ね備えており、NETIS登録商品(登録番号:KT-200022-A)でもある。


バッテリー式運搬車を使用した運搬風景。40°の斜面でも、小型機械や長尺の資材を運搬できるバッテリー式運搬車を使用した運搬風景。40°の斜面でも、小型機械や長尺の資材を運搬できる


積載物に合わせてハンドル角度や積載位置の調整が可能だ。使用する際は取扱説明講習と操作指導講習を受ける必要があるが、急な斜面を通って資材を運ぶ必要がある現場で能力を発揮してくれるだろう。


積載物に合わせてスライド可能




最大角度35°までの階段を昇り降りできる「電動階段運搬車」

電動階段運搬車


「電動階段運搬車」は、資材を載せたまま階段の昇り降りができる台車だ。最大積載荷重は160kg、角度35°までの階段に対応しており、取っ手に付いているボタンを押して操作するシンプルな構造である。


取っ手には、左から「降りるボタン」「ON/OFFボタン」「昇るボタン」が設置されており、視覚的にも分かりやすい取っ手には、左から「降りるボタン」「ON/OFFボタン」「昇るボタン」が設置されており、視覚的にも分かりやすい


フレームは分解が可能なため、台車を車に載せて移動する際にもかさばらない。全幅60cm、最大積載荷重300kgの手押し台車と比べ、電動階段運搬車は51.5cmとコンパクトに設計されているので、狭い階段を使った資材搬入などに活用できる。




簡単装着で重量物を上げ下げできる「ベビーホイスト 無線式」

ベビーホイスト 無線式


持ち運びができるコンパクトな小型巻き下げ式巻き上げ機「ベビーホイスト 無線式」は、無線式のため、資材とリモコンコードが絡まるといったトラブルを防ぐことができる。現在は揚程・荷重によって複数のタイプを取り扱っており、現場の規模や運搬する資材をもとに選べる点も魅力だ。


また、ベビーホイストと組み合わせて使用する「ベビーホイスト用アーム」もある。定格荷重250kgまで対応でき、42.7~48.6φの単管パイプに装着すれば、高い位置に資材を運搬する際に役立つだろう。


ベビーホイストと「ベビーホイスト用アーム」を組み合わせれば、簡易クレーンとして活用できるベビーホイストと「ベビーホイスト用アーム」を組み合わせれば、簡易クレーンとして活用できる


※記事の情報は2023年10月31日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

電動追従運搬台車フォロリー(アクティオ公式サイト)

クローラー台車(アクティオ公式サイト)

バッテリー式運搬車(アクティオ公式サイト)

電動階段運搬車(アクティオ公式サイト)

ベビーホイスト 無線式(アクティオ公式サイト)

ベビーホイスト用アーム(アクティオ公式サイト)

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