2019.04.16

移動昇降式足場スカンクライマー。進化した「足場」が天を貫く 工事現場でもっともポピュラーな機材といっても過言ではない「足場」。この足場が飛躍的に進化し、脚光を浴びている。今回は移動昇降式足場「スカンクライマーSC8000」にスポットを当てよう。

移動昇降式足場スカンクライマー。進化した「足場」が天を貫く

移動昇降式足場とは?

70cm四方のマスト(柱)が天を貫く。途中には作業員が移動できるデッキ、現場によってはスネークシステムと呼ばれる変幻自在のプラットフォームも追加され、構造物へのアプローチを容易にしている。この移動昇降式足場「スカンクライマーSC8000」は、毎分7.2mの速度で昇降可能。マストを継ぎ足せば、たとえ250mの超高層ビルにも足場を組むことが可能だ。


移動昇降式足場が「足場」として法令で定められたのは、昭和43年と意外と古い。その後、普及し始めたのは20年前頃。移動昇降式足場が、日本の現場でも使われ始めたのである。


その後、スカンクライマーが誕生。株式会社SCジャパンがスカンクライマーの日本総代理店となり、日本での取り扱いを始めたのが6~7年前のこと。いまはアクティオともタッグを組み、レンタルに向けての営業活動を協同で行っている。



スカンクライマーのメリットとは何か?

そもそも高層の構造物に固定式足場を組むのは難しい。50m以上ともなれば、かなりの危険を伴う。それでも今までは、たとえ100mでも足場を組んでいた。落下による事故へのリスク。さらに足場が風にあおられ、足場そのものが崩落するリスク...。高気圧と低気圧が交互に日本を通過する春は、特に風が強く、毎年のように工事現場の足場が崩れたというニュースが報じられているのは、ご存知の通りだ。


しかし、移動昇降式足場のスカンクライマーなら、限りなぐ事故をゼロに近づけられる。まず設置の際、マストはクレーンで吊って継ぎ足すのだが、ボルト締めはデッキの上で安全に行えるので心強い。次に構造部への作業は、デッキもしくはスネークシステムによって、ぐっと近づいた状態で安全に行える。そして風が強い日は、デッキそのものを下に降ろしてしまえば、風にあおられスカンクライマーが崩れることもない。



移動昇降式足場と固定式足場の決定的な違いは?

安心安全な移動昇降式足場「スカンクライマー」だが、メリットは他にもある。工期短縮と運搬資材の削減がそれだ。構造物の高さにもよるが、固定式足場(枠組み)を設置するよりも、移動昇降式足場のスカンクライマーなら、1/3~1/4の工期で済む。また必要な資材も半分以下になるため、運搬費も削減できるのだ。


冒頭で「250mの超高層ビルにも、足場を組むことが可能」と述べたが、それはあくまでも海外での話。外壁を外から張って組み立てていく工法なら足場を設ける必要があるが、日本は工法の違いにより、建設現場でのスカンクライマーの出番はあまり見込めないのが現状だ。むしろ必要とされているのが解体現場。しかも煙突のだ。

煙突の径にもよるが、一般的には煙突を挟んで向き合うようにマストを2本セットし、煙突の周りをデッキで囲む。解体方法は主に2パターンで、掘削機で壊してガレを煙突内部に落とすか、ワイヤーソーでドーナツ型に輪切りにし、さらに細かく切ってガレを煙突内部に落とすというもの。作業を進めて煙突が低くなると、マストが上に出っ張るため、その不要部分は横に設置したタワークレーンで下に降ろすわけだ。

安心安全は現場で最優先されるべきもの。まさにスカンクライマーは、煙突解体現場の救世主と言える。この他、スカンクライマーはマンションの大規模改修にも向いているため、今後、日本の現場で見かける機会が増えることに期待したい。


左から株式会社SCジャパン田原慶博 取締役事業本部長兼スカンクライマー課統括、株式会社アクティオ 産業設備部 営業課 課長 川上修明 今回はお二方にお話をうかがった。左から株式会社SCジャパン田原慶博 取締役事業本部長兼スカンクライマー課統括、株式会社アクティオ 産業設備部 営業課 課長 川上修明。






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