2025.11.05
「アクティオの森2025」で、社員が森林整備のための間伐作業を体験 アクティオは環境保護の取り組みの一環として、温室効果ガスの削減に寄与することを目的とし、山梨県内の「アクティオの森」で森林整備活動を継続している。2025年9月、社員とその家族が参加し、森林整備体験活動として、間伐作業を体験した。

山梨県の森林で森林整備体験を実施
当日は時折小雨が降る天候の中、森林整備体験が行われた
山梨県内の森林「アクティオの森」は、温室効果ガス削減を目指す山梨県の「やまなし森づくりコミッション」に賛同して、アクティオが2008年から取り組んでいる森林整備活動だ。山梨県笛吹市、檜峰(ひみね)神社、弦間(げんま)林業と森林整備活動に関する協定を結び、山梨県笛吹市芦川町と、同市御坂町の2カ所にある「アクティオの森」を運営するとともに、グループ社員による森林整備体験を行っている。
2025年の「アクティオの森」森林整備体験は、9月13日に実施され、社員とその家族、合わせて70名が参加。森林整備体験の一環として、「間伐」を体験した。
「アクティオの森」は山梨県笛吹市、御坂山地の北側に位置する。県道から林道に入り、最後は徒歩で急峻な山道を登る、標高約900mの山林だ。
険しい山道を徒歩でたどり、間伐を行う場所を目指す
この日行った「間伐」とは、植林で育った木を切り倒して間引き、樹木の密度を調整することで森林を健康に保つ、林業において欠かせない重要な作業である。
山林を間伐しないと、森林の光量が少なくなり、木の成長を阻害し、下草も生えにくくなる。地中でも、樹木の根の広がりが狭くなる。適切な間伐を行うことで、個々の木は太く、枝も広く張り、根もしっかりと広がって山の地盤が強化される。また、地面に太陽光が届くことで下草が成育し、土壌の流出が防止される。これらにより、木々の成長促進、水源の涵養・維持、土砂崩れや水害の防止に貢献する。
小沼直人代表取締役社長(左から2人目)も間伐作業に参加した
森林維持の大切さを学ぶ
参加者はまず、この森の管理を委託している林業従事者の方々から、間伐の大切さについてレクチャーを受けた後、それぞれがのこぎりを使って木を倒す作業に取りかかった。
木を倒す作業「伐木」は、初めに、木を倒したい方向にのこぎりで「受け口」を作る。次に反対側から水平に切り進んでいくと、木は最後に受け口を閉じるように倒れる。背の高い檜(ひのき)や杉が音を立てて倒れる瞬間には、参加者から思わず歓声が上がった。
木を倒したい方向にのこぎりで「受け口」(左)を作り、次に反対側から水平に切り進むとこのような断面になる(右)
参加した社員とその家族は、山林で木を切り倒すという、ほとんどが体験したことのない作業を通して、森林維持の大切さやその作業の大変さを学んでいた。
アクティオの継続的な森林整備活動は、二酸化炭素削減への貢献として評価され、2023年度に「やまなしの森づくり・CO2吸収認証制度」の認証を取得した。この認証により、アクティオの森林整備活動が年間約5.6tのCO2吸収に貢献していることが公式に認められている。
アクティオは、今後もSDGsの推進および社員教育の一環として、この森林整備活動を継続していく予定だ。
社員の家族ものこぎりを使い伐木を体験
活動後に参加者が記念撮影
「伐木」「枝払い」「測尺」「玉切り」「集積」を一貫して行う林業機械「ハーベスタ」も見学。人力だと、のこぎりで数十分かかる伐木をわずか数秒で完遂してしまう機械の威力に、参加者から感嘆の声が上がった
「アクティオの森」は、年間約5.6tのCO2吸収に貢献していることが認められている
▼アクティオの森2025
※記事の情報は2025年11月5日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 森林整備体験イベント 「アクティオの森2025」を実施(アクティオ公式サイト)
● 会社情報「環境への取り組み」(アクティオ公式サイト)






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