2024.10.01

自動で帳票化し、立会検査も削減! 鉄筋の出来形を計測する3次元配筋検査システム「Modely」 配筋検査や各種出来形検査にかかる多大な労力......その課題を一気に解決できる検査ツールが誕生した。

自動で帳票化し、立会検査も削減! 鉄筋の出来形を計測する3次元配筋検査システム「Modely」

LiDARスキャナで変わる配筋検査

最近のスマートフォンは、暗い場所でもキレイに写真が撮れる、そう思ったことはないだろうか? それは「LiDAR(ライダー)スキャナ」という機能が一役買っているかもしれない。


LiDARは、Light Detection And Rangingの略で、レーザー光の反射を利用して、物体や地形の距離を読み取る機能のこと。この機能がiPhoneやiPadに搭載されたことにより、カメラ機能が向上(被写体までの距離が正確に分かるため、ピントを合わせやすい)したり、物体のサイズが計測できたり、3Dスキャンアプリが使えるようになったわけだ。


ここからが本題である。2023年7月10日、国土交通省より令和5年度の「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)」が公開された。これまでの試行要領から実施要領となり、システムの本格導入が開始されたのだ。


この実施要領が発表されたことによって、何が変わるのか?


鉄筋コンクリート構造物は、コンクリートを打設する前段階に配筋検査が必要である。これは別名、鉄筋検査とも呼ばれ、基礎の鉄筋が正しく配置されているか、本数は合っているか、ズレていないかといった項目をチェックする検査だ。


以前はアナログでしか検査できなかったため、「計測機器の持ち運び、取り付け、片付けが大変」「計測・実測結果の記録が手作業」「立ち会いのため調整・当日運営に負荷がある」といった課題が生じていた。それがこの実施要領が発表されたことにより、LiDARスキャナ付きのiPadだけで配筋検査が行えるようになったのだ。


LiDARスキャナ付きのiPadで撮影するだけで配筋検査が行えるLiDARスキャナ付きのiPadで撮影するだけで配筋検査が行える




配筋検査項目を自動で帳票化する「Modely」

3次元配筋検査システム「Modely(モデリー)」は、LiDARスキャナ付きのiPadなどを活用することで点群データを取得し、その点群データを3Dモデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能だ。


もちろん、デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の実施要領(案)に準拠している。NETIS登録商品(登録番号:CB-230008-A)でもある。


取得した点群データを3Dモデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能だ取得した点群データを3Dモデルに変換することで、配筋検査における検査項目の実測値を自動で帳票化することが可能だ


Modelyを活用することで、配筋検査の工程の大幅な削減や施工性の向上が見込めるのは間違いない。さらに3次元データの強みを生かして、ダブル配筋や環状フープ筋のモデル化、かぶり厚の計測も可能になるため、生成したモデルを構造物完成後の維持管理にも活用できる。


※記事の情報は2024年10月1日時点のものです。


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鉄筋出来形自動検測システム(3次元配筋検査システムModely)(アクティオ公式サイト)

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