2022.02.15

安全対策に欠かせない通信計測機器。シーンに合わせて役立つアイテムをご紹介 無線機をはじめとする通信機器や、酸素濃度や体温などを測定する計測機器。いずれも現場の安全を守り、工事を円滑に進めるために欠かせない機器だ。一口に通信計測機器といっても多種多様なアイテムが存在するが、今回はその中から事故防止や作業員の健康を守るために役立つものをピックアップして紹介する。

安全対策に欠かせない通信計測機器。シーンに合わせて役立つアイテムをご紹介

現場の事故防止に貢献

工事現場の事故防止に貢献するのが、遠隔操作できる警告灯やAIカメラだ。作業員による誘導や標識看板といったアナログなやり方も重要だが、時と場合によっては便利なデジタルツールも併用することで、事故が起きないように努めたい。酸素濃度が低い場所や一酸化炭素が発生する可能性がある現場など特殊な環境では、酸素濃度計やガス検知器といった機器を忘れずに準備しよう。



■電波式無線リモコン警告灯

電波式無線リモコン警告灯


「電波式無線リモコン警告灯」は、リモコンのボタンを押すことで黄色回転灯を遠隔操作することができる。最大5台までの回転灯を個別または一斉に動作可能。操作可能距離は周囲の環境や条件によって異なるが、最大500mとなっている。


回転灯には高輝度パワーLEDを使用。晴天屋外でも十分視認できる明るさで、さまざまな用途に対応できる。本体、リモコン共に電池式のため、電源がない場所でも使用できる点もポイント。底面にマグネットが付いており、設置も簡単だ。



■AI監視カメラ(EagleEye®Ⅱ)

AI監視カメラ(EagleEye®Ⅱ)


工事現場での重機と人との接触事故の防止に役立つのは、「AI監視カメラ EagleEye®Ⅱ(イーグルアイツー)」だ。AIカメラが検知する人までの距離を測定し、設定した危険エリアに応じて光や音で危険を知らせてくれる。


しかも、人物を精度高く検知するための学習機能をはじめ、映像処理プロセッサー、レンズ歪み補正、画像鮮明化、画像認識機能まで、全て独自の畳み込みニューラルネットワーク*1 として本体内に搭載しているため、クラウドやGPUサーバーなどとの通信ネットワーク接続が不要。本体とモニター、警告灯だけで完結し、オフライン環境で稼働するシステムであることも大きな魅力だ。建設機械や産業用車両に取り付けて使うことができる。NETIS登録商品(登録番号:KK-200027-A)でもある。


*1 ニューラルネットワーク:人間の脳内にある神経回路網を人工ニューロンという数式モデルで表現したもの。AI分野でニューラルネットワークは機械学習の基本的な仕組みとなる。



■酸素濃度計

酸素濃度計


酸素濃度が低くなりやすいマンホールなどの建設現場やタンク内、地下室等で作業を行う場合に欠かせないのが「酸素濃度計」。酸欠の恐れのある現場での安全確保のために、正確な酸素濃度を把握することができる。0~25vol%の酸素濃度を測定可能で、19.5vol%以下、18vol%以下になると2段階のアラーム警報で知らせてくれる。センサーケーブル5m付き。


作業前にはマンホールなどにコードの先端を投げ入れて計測し、作業中もリアルタイム監視することが可能、作業員の命と安全を守るための必需品ともいえるアイテムだ。



■携帯式ガス検知器

携帯式ガス検知器


下水処理場や清掃工場などでの安全確認におすすめなのは「携帯式ガス検知器」だ。可燃性ガス、酸素、一酸化炭素、硫化水素の4種を同時に測定・表示できる検知器で、あらゆる現場の酸欠防止や爆発防止、一酸化炭素・硫化水素の中毒防止に活躍する。本質安全防爆構造*2 で、防爆グループⅡCにより水素・アセチレン雰囲気下でも使用可能。


警報設定値に達すると、警報ブザーとランプ、バイブレーションで危険を知らせてくれる。警報点の設定は変更することができ、ユーザーの基準に則して管理・運用できる。重さは約130g。軽量、手のひらサイズで持ち運びにも便利だ。


*2 本質安全防爆構造:正常時や仮定した故障状態および事故発生時において電気回路に発生する電気火花、または高温部により爆発性ガスに点火しないことが、公的機関において確認された防爆構造であること。




感染症対策にも!作業員の健康を守る機器

アクティオでは、感染症対策にも役立つ計測機器もそろえている。作業員の健康を守ることは、すなわち現場の安全を守ることにもつながる。備えあれば憂いなし。難しい操作不要で、簡単に設置できるものばかりなので、ぜひ現場に備えておいてほしい。


■体表面温度測定器

体表面温度測定器


今やさまざまな場所への入場で体温測定が求められるが、工事現場も例外ではない。「体表面温度測定器」は、マスクをした状態でも計測が可能なタブレット型のサーマルカメラで約1秒で素早く体表面温度を測定できる優れもの。現場事務所入り口などに卓上に設置して使用できる。認証登録を行えば、認証結果と温度測定結果も同時表示と共に異常な温度を計測すると音声で報知できる。体表面温度測定器はもはや、作業員の健康を守り、工事を安全に進めるための重要なツールとなっている。



■自動体外式除細動器(AED)

自動体外式除細動器(AED)


万一の事故やけが人の発生に備えて、「自動体外式除細動器(AED)」も準備しておきたい。街中や商業施設などでも見かけるのでご存知の方も多いと思うが、胸骨圧迫をサポートし、心臓に対して電気ショックを与えることで、心臓の状態を正常に戻す機能をもつ医療機器だ。成人用電極パッドが付いており、簡単に装着することができる。


※記事の情報は2022年2月15日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

電波式無線リモコン警告灯(アクティオ公式サイト)

AI監視カメラ(EagleEye®Ⅱ)(アクティオ公式サイト)

酸素濃度計(アクティオ公式サイト)

携帯式ガス検知器(4種)(アクティオ公式サイト)

自動体外式除細動器(AED)(アクティオ公式サイト)

通信計測機器(アクティオ公式サイト)

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