注目の商品
2021.06.23
今夏も欠かせない熱中症予防。対策アイテムの有効活用で乗り切る 年々厳しさを増す夏の暑さ。夏季を中心に熱中症の発生が相次ぎ、重篤化する事例も後を絶たない。昨年1年間の職場における熱中症の発生状況を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者は959人(うち死亡者22人)、業種別の死傷者数は建設業215件、製造業199件(厚生労働省「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」)と、建設業がトップとなっている。今年も猛暑が予想され、建設現場では熱中症対策の強化が焦眉の課題。ぜひ便利なアイテムを活用してほしい。
日射病予防の第1ステップは、直射日光を避けて体温上昇を抑制すること。そのために、屋根のある休憩スペースを確保したい。簡易休憩所の「冷える~む2」と「エアーQ」は組み立てが簡単で、省スペース型。現場での休憩スペース確保に最適だ。
冷える~む2
独自の循環式クーラーで涼しい空間をつくる
「冷える~む2」は、組み立てが簡単な簡易休憩所だ。高性能なスポットクーラーを採用。工事現場やイベント会場など屋内外問わず、素早く涼しい空間をつくることができる。
テントは工具不要で簡単に設営できる。アルミフレームを組み立てて横幕を張り付け、ジッパーを閉じるだけ。コンパクトに折り畳んで収納でき、持ち運び用のキャスターが付いているので、移設も簡単だ。
テントとセットになっているスポットクーラーは、アクティオ独自の循環式を採用。1.5馬力クーラーで冷やした空気を室内に送り込み、それをまた吸い込んで再び冷やす「内循環」で効率よく冷房する。テント内側にオプションの吊テントを装着すれば、厚さ8㎝の空気の層が生まれ、さらに断熱効果がアップし、湿度もカット。外気温が30℃を超える場合も、テント内は20℃台をキープできる。
サイズは2種類。幅と奥行きが3m×3mと2m×2mのものがあり、高さはどちらも3m。用途に合わせて選ぶことができ、非常に使い勝手のよい商品だ。
エアーQ
空気の力で素早く設置できる簡易休憩所
同じく簡易休憩所で、空気の力で素早く組み立てることができるのは、エアーチューブ式の「エアーQ」。エアーチューブを支柱として、短時間で組立・解体できる。屋内使用を基本とし、軽量で連結も可能だ。
エアーQを使う最大のメリットは、ぱぱっと簡単に組み立てられることにある。テントを設営場所に置いたら、付属のブロアーで空気を入れ、注入はほんの30秒ほどで完了。組み立てにかかる時間は、2人がかりで約3分ほどだ。解体時も約30秒で空気を抜くことができる。
サイズは幅2m、奥行き2.4m、高さ2.3m。ファスナー付きの連結布を使えば、2棟、3棟と簡単に連結でき、空間を広げることもできる。軽量で移設が簡単なのもうれしいところ。折り畳み時の重量は28㎏で、1人でも容易に持ち運ぶことができる。
気密性が高く、クーラーを外付けすれば、熱中症対策でさらに大きな力を発揮してくれる。
屋根のある休憩所を確保することに加えて、作業時にできるだけ涼しい環境をつくることも日射病予防には有効だ。現場のクールダウンに一役買うのは、噴霧装置の「3Dミストファン」。掘削現場など広範囲にわたる作業現場を、ミストの力でクールダウンしてくれる。炎天下での作業時の頼もしい味方だ。
3Dミストファン
現場をパワフルにクールダウン
「3Dミストファン」は、あらゆる方向に向けて自由自在に噴霧することができる。熱気がこもりがちな夏場の作業現場を広範囲にわたってクールダウンするのに適している。
縦旋回、横旋回、仰角コントロールの3軸で、あらゆる方向にミストを散布できる。噴霧しながら移動すれば、トンネル内のコンクリート養生や採掘構内の巻上粉塵対策にも応用可能だ。
そのパワフルさも魅力だ。クールダウンできる半径は約20m、最大噴霧量は毎分11.3L。インバーター制御で噴霧量を柔軟に変更でき、効率的にクールダウンを行える。
熱中症予防表示パネル/熱中症予防表示器
リアルタイムで暑さを表示して危険をお知らせ!
NETIS登録商品でもある「熱中症予防表示パネル/熱中症予防表示器」(NETIS登録番号:KK-110016-A)は、現在のWBGT(暑さ指数)*をリアルタイムで測定、表示してくれる機器。熱中症危険度に合わせて分かりやすく測定値を知らせてくれるので、熱中症を予防する頼もしい指針となる。
測定ユニットとパネルユニットに分かれており、暑熱の場所で簡単に測定し、注意喚起したい場所で即時表示できる。パネルユニットの表示は危険度別に色分けされており、指数によって表示位置が移動する仕組みで、一目で危険度が分かりやすい。
使い勝手のよい無線式となっている。配線工事が不要で、見通し距離で約500mの無線通信ができる。パネルスタンド付きで設置も簡単だ。
* WBGT(暑さ指数):Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略で、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指数のこと。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で表示されるが、その値は気温とは異なる。WBGTは人体と外気との熱のやり取り(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、➂気温の3つを取り入れた指標となっている。運動時の熱中症対策の基準として有用とされている。
太陽光パネル搭載オフグリッドオフィスカー
エンジンOFF時もエアコンの利用が可能
最後に紹介するのは、熱中症対策の休憩室として活用できる「太陽光パネル搭載オフグリッドオフィスカー」だ。太陽光パネルとリチウムバッテリーを搭載しており、その名の通りオフグリッド仕様となっているところが特長。エンジンOFF時もエアコンを使うことができる。
ポップアップルーフ機能も搭載しており、通気性とスペースの確保も実現した。収納テーブルも複数付いているので、車内で快適に事務作業もできる。ポップアップルーフを使えば、最大3人まで就寝可能だ。冷蔵庫も完備されているので、冷たい飲み物などを用意できるのもうれしいポイント。
夏場の休憩室としてはもちろん、独立稼働できるので、停電や災害時などの緊急事態時のオフィスとしても活用できる。
昨今は気象予報の精度も高くなり、熱中症を起こしやすい時期も予測しやすくなっている。中長期予報をチェックして、万全な熱中症予防策を講じていただきたい。
※記事の情報は2021年6月23日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 冷える~む2(アクティオ公式サイト)
● エアーQ(アクティオ公式サイト)
● 3Dミストファン(アクティオ公式サイト)
● 多目的3軸噴霧装置 3Dミストファン(レンサルティングミュージアム)
● 熱中症予防表示パネル/熱中症予防表示器(アクティオ公式サイト)
● 太陽光パネル搭載オフグリッドオフィスカー(アクティオ公式サイト)