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2021.03.19
無人化施工に対応する機器、「ラジコン対応型バックホー」「アクティブロボSAM」「電動遠隔解体ロボット」 災害時の対応のみならず、人手不足の解消にも役立つと期待されている無人化施工。アクティオでは無人化施工に対応した商品として、「ラジコン対応型バックホー」「アクティブロボSAM」「電動遠隔解体ロボット」などをラインナップしている。
目的は災害時の対応と人手不足の解消
「遠隔操作」というワードから、何を思い浮かべるだろうか?
●スマホのアプリを使って端末の位置を特定。
●遠隔操作でスマホが乗っ取られた。
●パソコンやスマホの操作方法を、遠隔サポートで教えてもらう。
●リモートアクセスツールを使って、自宅からオフィスのパソコンを操作。
●自宅の家電を外出先から操作。
このような話題が一般的(いまどき?)には連想されるのではなかろうか。
実は建設業界にも、遠隔操作の波が押し寄せている。中でも注目されるのが「無人化施工」だ。
無人化施工の主な目的として、2つ挙げられる。
1つは災害時の対応だ。近年、日本各地で自然災害が頻発しており、その復旧工事の現場での作業には往々にして危険が伴う。離れた場所から重機を操作できれば、安全に作業できるというわけだ。国土交通省も無人化施工の普及に努めており、各地方整備局で無人化施工の講習、また無人化施工を条件とした工事が発注されている。
もう1つが人手不足の解消である。建設・土木業界の作業従事者は年々減少傾向にあり、腕の良い重機のオペレーターは引っ張りだこだ。もしも東京のオフィスから北海道の現場にある重機を操作できれば、そういった問題もかなり解消されるはず。
現状のWi-Fiシステムには通信距離に限界があり、さらに通信速度も問題となるため、「4K」といった高解像度の画像を使った操作や、タイムラグ(遅延)のない操作環境を作り出すのは難しい。しかし今後、5G(第5世代移動通信システム)が普及すれば、「高速大容量」「超低遅延*」「多数端末接続」が可能となり、土木・建築現場の効率化が図られ、ひいては人手不足の解消にもつながるのだ。
*伝送のタイムラグがほとんどないこと。
アクティオでは、無人化施工に対応した商品をラインナップしている。今回は代表的な機器を紹介しよう。ちなみに、通常のパッケージに追加した仕様として、長距離Wi-Fiアンテナやモバイルルーターなどによる10kmクラスの遠隔操作も実証済み。もちろん、5G回線を使ったシステムの構築も可能だ。
ラジコン対応型バックホー
標準的なバックホーに専用の配管、配線を施し、ラジコン化を実現。車体の3カ所にカメラを取り付けることができるので、肉眼で現場が見えない場所からの遠隔操作も可能だ。ちなみに、ラジコンと直接操作はスイッチ1つで切り替えられる。NETIS対応製品である(NETIS登録番号 : CG-100015-VE【SK135SR-2】/KK-100065-VE【SK135SR-2・SK200-8】)。
アクティブロボSAM(建機用無線操縦ロボット)
空気圧で収縮する人工筋肉で動くロボットを既存の重機の運転席に乗せて、リモコンでコントロールするユニットだ。現場に重機が用意されていれば、アクティブロボSAMを運び込み、重機にセットするだけで工事が開始できる。
電動遠隔解体ロボット
手作業で解体するしかなかった狭い作業現場にも、自走させて楽に搬入でき、遠隔操作で作業が行える。また、電動式で排気ガスを出さないため、屋内や排気ガス禁止現場でも使用可能。さらに3トンクラスの破壊力を持つ油圧ブレーカー、7トンクラスの破壊力を持つ大割、全旋回式の油圧カッター、バケットなど、豊富なアタッチメントが用意されているのも本製品の特長だ。なお、NETIS登録商品:KT-130032(安全と作業効率)である。
※記事の情報は2021年3月19日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● ラジコン対応型バックホー(アクティオ公式サイト)
● ラジコン対応型バックホウ(レンサルティングミュージアム)
● 建機用無線操縦ロボット アクティブロボSAM(レンサルティングミュージアム)
● 電動遠隔解体ロボット(アクティオ公式サイト)