2023.09.06

試験問題を解いて仕事力アップ! 総集編①【土木施工管理技士(前編)】 建設に関する試験問題について、住環境再生研究所所長の井上國博さんに選定・解説していただいた記事を、総集編としてまとめて紹介します。既に資格を取得されている方は復習に、これから試験を受ける方は勉強の補強として、ご活用ください。第1回は、土木施工管理技術検定学科試験の前編です。テーマごとに2問ずつ取り上げます。

試験問題を解いて仕事力アップ! 総集編①【土木施工管理技士(前編)】

テーマ①:施工管理
工程管理/用途に応じて「工程表」を使い分ける

◼️設問①

下記の説明文に該当する工程表は、次のうちどれか。
「縦軸に部分工事をとり、横軸にその工事に必要な日数を棒線で記入した図表で、作成が簡単で各工事の工期がわかりやすいので、総合工程表として一般に使用される。」

  1. 曲線式工程表(グラフ式工程表)
  2. 曲線式工程表(出来高累計曲線)
  3. 横線式工程表(ガントチャート)
  4. 横線式工程表(バーチャート)


(平成28年度 2級土木施工管理技術検定学科試験 No.50より)


◼️設問②

工程管理に使われる工程表の種類と特徴に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. ガントチャートは、横軸に各作業の進捗度、縦軸に工種や作業名をとり、作業完了時が100%となるように表されており、各作業ごとの開始から終了までの所要日数が明確である。
  2. 斜線式工程表は、トンネル工事のように工事区間が線上に長く、しかも工事の進行方向が一定の方向にしか進捗できない工事に用いられる。
  3. ネットワーク式工程表は、コンピューターを用いたシステム的処理により、必要諸資源の最も経済的な利用計画の立案などを行うことができる。
  4. グラフ式工程表は、横軸に工期を、縦軸に各作業の出来高比率を表示したもので、予定と実績との差を直視的に比較するのに便利である。


(令和2年度 1級土木施工管理技術検定学科試験 問題B(必須問題) No.11より)


「土木施工管理技士」学科試験問題を解いて仕事力アップ!【第1回:施工管理】
▼解説はこちら「土木施工管理技士」学科試験問題を解いて仕事力アップ!【第1回:施工管理】




テーマ②:建設機械
建設機械の特徴と用途を正しく把握する

◼️設問①

建設機械の用途に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. ドラグラインは、ワイヤロープによって吊り下げたバケットを手前に引き寄せて掘削する機械で、しゅんせつ(浚渫)や砂利の採取などに使用される。
  2. ブルドーザは、作業装置として土工板を取り付けた機械で、土砂の掘削・運搬(押土)、積込みなどに用いられる。
  3. モータグレーダは、路面の精密な仕上げに適しており、砂利道の保守、土の敷均しなどに用いられる。
  4. バックホーは、機械が設置された地盤より低い場所の掘削に適し、基礎の掘削や溝掘りなどに使用される。


(令和元年度 2級土木施工管理技術検定学科試験 No.46より)


◼️設問②

締固め機械の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。

  1. ダンピングローラは、ローラの表面に突起をつけ先端に荷重を集中でき、土塊や岩塊などの破砕や締固め、粘質性の強い粘性土の締固めに効果的である。
  2. 振動ローラは、ローラに起振機を組み合わせ、振動によって小さな重量で大きな締固め効果を得るものであり、一般に粘性に乏しい砂利や砂質土の締固めに効果的である。
  3. ロードローラは、表面が滑らかな鉄輪によって締固めを行うもので、高含水比の粘性土あるいは均一な粒径の砂質土などの締固めに用いられる。
  4. タイヤローラは、空気入りタイヤの特性を利用して締固めを行うもので、タイヤの接地圧は載荷重及び空気圧で変化させることができるため、機動性に富み、比較的種々の土質に適用できる。


(平成26年度 1級土木施工管理技術検定学科試験 問題B(必須問題)No.8より)


「土木施工管理技士」学科試験問題を解いて仕事力アップ!【第2回:建設機械】
▼解説はこちら「土木施工管理技士」学科試験問題を解いて仕事力アップ!【第2回:建設機械】




テーマ③:法規
港則法のポイントを押さえる

◼️設問①

港内の船舶の航路及び航法に関する次の記述のうち、港則法上、誤っているものはどれか。

  1. 港内または港の境界付近における船舶の交通の妨げとなるおそれのある強力な灯火をみだりに使用してはならない。
  2. 船舶は、航路内において、他の船舶と行き合うときは、左側を航行しなければならない。
  3. 汽艇等以外の船舶は、特定港に出入りし、又は特定港を通過するときは、原則として規則で定める航路を通らなければならない。
  4. 船舶は、航路内においては、他の船舶を追い越してはならない。


(令和元年度 2級土木施工管理技術検定学科試験 No.42より)


◼️設問②

船舶に関する次の記述のうち、港則法上、誤っているものはどれか。

  1. 船舶は、港内においては、ふとう、さん橋、岸壁、けい船浮標及びドラックの付近にみだりにびょう泊又は停留してはならない。
  2. 特定港内においては、汽艇等以外の船舶を修繕し、又はけい船しようとする者は、その旨を港長に届け出て指定された場所に停泊しなければならない。
  3. 汽艇等以外の船舶が特定港から出航する場合、その旨を港長に届け出を行い、停泊した区域から移動するための許可を受けなければならない。
  4. 港内に停泊する船舶は、異常な気象などにより安全の確保に支障が生ずる恐れがあるときは、適当な予備びょうを投下する準備をしなければならない。


(平成24年度 1級土木施工管理技術検定学科試験 問題A・No.61より)


「土木施工管理技士」学科試験問題を解いて仕事力アップ!【第3回:法規】
▼解説はこちら「土木施工管理技士」学科試験問題を解いて仕事力アップ!【第3回:法規】


※情報は各記事掲載時点のものです。

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