2022.11.02

業界の課題解決に奔走するプロフェッショナルたち【建設業の未来インタビュー⑨ 総集編〈後編〉】 前編に引き続き、今回は【建設業の未来インタビュー 総集編】の後編をお届けします。建設業界との親和性が高いと言われているSDGs(持続可能な開発目標)や現代の建設業が抱えている危機について、建設用3Dプリンターの開発、国内材の普及など、各方面のプロフェッショナルたちに取り組み内容や建設業の展望を解説いただきました。前編と同じく、後編でも各回のインタビュー記事と動画をあわせてチェックできます。この機会にぜひご覧ください。

〈前編〉はこちら

業界の課題解決に奔走するプロフェッショナルたち【建設業の未来インタビュー⑨ 総集編〈後編〉】

【第5回】法政大学デザイン工学部建築学科教授 川久保 俊氏

法政大学デザイン工学部建築学科教授 川久保 俊氏(右)と聞き手の茂木俊輔氏(左)法政大学デザイン工学部建築学科教授 川久保 俊氏(右)と聞き手の茂木俊輔氏(左)


第5回は、法政大学デザイン工学部建築学科教授 川久保 俊氏が登場。SDGsによる地域課題の解決に関する研究に取り組んでいる川久保氏は、「建設業界はSDGsとの親和性が高い」と話します。前編のテーマは「SDGsは未来の羅針盤。構造を読み解き、ローカル化から始めよう」。建設業界においてSDGsをどのようにとらえて、何から始めればいいのかを、川久保氏が中心に開発・運営を行っている、さまざまな団体・企業の取り組みを可視化するプラットフォーム「Platform Clover(プラットフォーム・クローバー)」を活用したSDGsのローカライズとあわせて解説いただきました。

【建設業の未来インタビュー⑤】前編
▼記事前編【建設業の未来インタビュー⑤】SDGsは未来の羅針盤。構造を読み解き、ローカル化から始めよう 〈前編〉


後編は「SDGsはコミュニケーションツール。取り組みをストーリーとして伝えたい」と題して、SDGsへの取り組みをビジネスチャンスにつなげる方法について、実例をもとにうかがいました。

【建設業の未来インタビュー⑤】後編
▼記事後編【建設業の未来インタビュー⑤】SDGsはコミュニケーションツール。取り組みをストーリーとして伝えたい〈後編〉




【第6回】政策研究大学院大学特別教授 家田 仁氏

政策研究大学院大学特別教授 家田 仁氏(右)政策研究大学院大学特別教授 家田 仁氏(右)


第6回は、政策研究大学院大学特別教授 家田 仁氏が登場。前編は「要素技術にこそ日本の建設業の強み。もっとわくわくできる仕事にしよう」と題して、現代の日本経済における3つの危機(「日本の存在感への危機」「日本の技術やシステムの先進性への危機」「日本の勤労者のモチベーションの危機」)について、建設業の視点から対処法とチャンスの見つけ方を解説いただきました。

【建設業の未来インタビュー⑥】前編
▼記事前編【建設業の未来インタビュー⑥】要素技術にこそ日本の建設業の強み。もっとわくわくできる仕事にしよう 〈前編〉


後編のテーマは「海外各国の建設業界との比較で見えてきたこと」。前編で触れた「日本の建設業の本質」を踏まえて、建設業界が行うべきビジネス展開や、人材の好循環を生むために必要な「組織文化の変革」についてうかがいました。

【建設業の未来インタビュー⑥】後編
▼記事後編【建設業の未来インタビュー⑥】海外各国の建設業界との比較で見えてきたこと〈後編〉




【第7回】株式会社Polyuse 代表取締役 大岡航氏、取締役CTO 松下将士氏

株式会社Polyuse代表取締役の大岡航氏(中央)、取締役CTOの松下将士氏(右)株式会社Polyuse代表取締役の大岡航氏(中央)、取締役CTOの松下将士氏(右)


第7回は、株式会社Polyuse 代表取締役 大岡航氏、取締役CTO 松下将士氏が登場。同社は建設用3Dプリンターやそれを用いたサービスを開発するスタートアップです。2022年1月には、高知県安芸市内の国道改良工事現場で施工者である地元建設会社と連携し、集水升(しゅうすいます)2基を3Dプリンターで製作するなど注目されています。


前編は「人手不足の解消とSDGsの達成に向け、建設用3Dプリンターの現場実装へ」と題して、建設用3Dプリンターの開発に至った経緯や、現場実装に向けた思いなど、開発者の胸の内をうかがいました。

【建設業の未来インタビュー⑦】前編
▼記事前編【建設業の未来インタビュー⑦】人手不足の解消とSDGsの達成に向け、建設用3Dプリンターの現場実装へ<前編>


後編では「建設用3Dプリンターの体感の機会を提供し、普及につなげる」として、現場でどのようなメリットをもたらしてくれるのか、どのようにビジネスを展開していけるのかなど、建設業界において3Dプリンターが秘めている大きな可能性についてお話しいただきました。

【建設業の未来インタビュー⑦】後編
▼記事後編【建設業の未来インタビュー⑦】建設用3Dプリンターの体感の機会を提供し、普及につなげる<後編>




【第8回】ウッドステーション株式会社 代表取締役会長 塩地博文氏

ウッドステーション株式会社 代表取締役会長 塩地博文(右)ウッドステーション株式会社 代表取締役会長 塩地博文(右)


第8回は、ウッドステーション株式会社 代表取締役会長 塩地博文氏が登場。2021年春に木材価格が高騰する「ウッドショック」が日本の住宅市場を直撃。日本は国土の約3分の2が森林に覆われているにもかかわらず需給にギャップがあり、大きなダメージを受けました。前編は「日本の森林資源の豊かさを活かすにはどうすればいいのか」と題して、国内材の普及推進という視点から、日本の林業の課題と可能性についてうかがいました。

【建設業の未来インタビュー⑧】前編
▼記事前編【建設業の未来インタビュー⑧】日本の森林資源の豊かさを活かすにはどうすればいいのか<前編>


また、塩地氏は木材を利用する建築側が用意する部材データを「仮想木材」と呼んでおり、「仮想木材構想」というサプライチェーン(供給網)のあり方を提唱しています。後編は「木材の流通をマーケットインの発想に変えること」と題して、「仮想木材構想」の内容やこれからの林業に求められる「データ連携」「林業機械のICT化」について触れました。

【建設業の未来インタビュー⑧】後編
▼記事後編【建設業の未来インタビュー⑧】木材の流通をマーケットインの発想に変えること<後編>



さまざまな角度から課題解決に取り組むプロフェッショナルたち

今回は【建設業の未来インタビュー 総集編】と題し、建設業とSDGs、組織文化の変革、建設用3Dプリンター、林業機械のICT化など、さまざまな角度から建設業の課題解決に取り組むプロフェッショナルたちを前編・後編にわたりご紹介しました。今回の記事が、読者の皆様の事業展開の何かしらのヒントになりましたら幸いです。


※所属・肩書はインタビュー当時のものです。

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