2025.09.02

「アクティオが提案する"夏の暑さから現場を守る商品"」プレスセミナーを開催 2025年7月30日、アクティオは報道関係者を対象にしたセミナーを開催した。アクティオが提案する"夏の暑さから現場を守る商品"を紹介する内容で、会場となった産業機械事業部 プラント営業課(千葉県市原市)には、テレビや新聞などの報道関係者が駆け付けた。

「アクティオが提案する"夏の暑さから現場を守る商品"」プレスセミナーを開催

熱中症の重篤化を防止するための施策

今年も暑い日が続いている。気象庁のデータによると、全国13地点平均における最高気温35℃以上および最高気温30℃以上の年間平均日数は増加傾向にある。


※全国13地点:網走、根室、寿都(すっつ)、山形、石巻、伏木、銚子、境、浜田、彦根、多度津、名瀬、石垣島

■全国13地点平均 日最高気温35℃以上(猛暑日)の年間平均日数

気象庁「全国(13地点平均)の猛暑日の年間日数」を基にグラフ作成気象庁「全国(13地点平均)の猛暑日の年間日数」を基にグラフ作成

■全国13地点平均 日最高気温30℃以上(真夏日)の年間平均日数

気象庁「全国(13地点平均)の真夏日の年間日数」を基にグラフ作成気象庁「全国(13地点平均)の真夏日の年間日数」を基にグラフ作成


それに伴い、職場における熱中症の災害発生件数も増えつつある。厚生労働省のデータによると、2024年の死傷者数は1,257人、うち死亡者数は31人にも上る。

■職場における熱中症の災害発生状況(2015~2024年)

厚生労働省「2024年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」を基にグラフ作成※死傷者数は休業4日以上の業務上疾病者の数。死傷者数には死亡者数を含む(厚生労働省)

厚生労働省「2024年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」を基にグラフ作成


熱中症による死傷者数を業種別に調べてみると、建設業が最も多い。死亡者数に関しては、群を抜いて多いことが分かる。

■熱中症による業種別死傷者数(2020年~2024年計)

厚生労働省「2024年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」を基にグラフ作成厚生労働省「2024年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」を基にグラフ作成


このような状況を踏まえ、2025年6月1日に「労働安全衛生規則」の改正省令が施行され、「職場における熱中症対策」が義務化された。早急に求められる対策として、現場において「死亡に至らせない(重篤化させない)ための適切な対策の実施が必要」とされたのだ。


職場における熱中症予防基本対策要綱に基づく取り組みとして、まずは第1として「WBGT(暑さ指数)*の活用」が挙げられる。WBGT 値を身体作業強度と照らし、適切か判断するわけだ。


下の表のような作業に対してWBGT基準値の目安が示されており、基準値を超える場合は冷房などで涼しい環境にしたり、身体作業強度 のレベルを下げた作業にしたり、作業場所を変更する。それでも基準値を超えてしまう場合は、表の下にある「熱中症予防対策」を行う。


* WBGT(暑さ指数):Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略で、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標のこと。単位は気温と同じ摂氏度(℃)で表示されるが、その値は気温とは異なる。WBGTは人体の熱収支に与える影響の大きい①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、➂気温の3つを取り入れた指標である。運動時の熱中症対策の基準として有用とされている。

■身体作業強度等に応じたWBGT基準値

出典:厚生労働省パンフレット「職場における熱中症対策の強化について」出典:厚生労働省パンフレット「職場における熱中症対策の強化について

■熱中症予防対策

  1. 作業環境管理
    (1)WBGT値の低減等
    (2)休憩場所の整備等
  2. 作業管理
    (1)作業時間の短縮等
    (2)暑熱順化
    (3)水分及び塩分の摂取
    (4)服装等
    (5)作業中の巡視
  3. 健康管理
    (1)健康診断結果に基づく対応等
    (2)日常の健康管理等
    (3)労働者の健康状態の確認
    (4)身体の状況の確認
  4. 労働衛生教育
    (1)熱中症の症状
    (2)熱中症の予防方法
    (3)緊急時の救急処置
    (4)熱中症の事例


出典:厚生労働省パンフレット「職場における熱中症対策の強化について


上記を踏まえ、職場における対応として、熱中症の恐れがある労働者を早期に見つけ、その状況に応じ、迅速かつ適切に対処することにより、熱中症の重篤化を防止するための「体制整備」「手順作成」「関係者への周知」が事業者に義務付けられた。


対象となるのは、「WBGT値28℃以上または気温31℃以上の環境下で、連続1時間以上または1日4時間を超えて実施」が見込まれる作業だ。




お客様の環境に合わせた商品をラインナップ

プレスセミナーでは上記を説明した上で、アクティオが提案する暑さ対策の商品を「近場・近辺を冷やす商品」「広範囲を冷やす商品」「体内から冷やす商品」「現場環境を管理する商品」の4つのカテゴリーに分けて紹介した。

プレスセミナーの冒頭で、暑さの現状や職場における熱中症による災害発生状況、熱中症による死亡災害の多発を踏まえた対策の強化などが説明されたセミナーでは、アクティオ 広域営業部 営業一課の長江顕彦専門次長が、暑さの現状や職場における熱中症による災害発生状況、死亡災害の多発を踏まえた対策の強化などを説明した

① 近場・近辺を冷やす商品

■冷える~む2


アルミフレームを組み立てて、横幕を張るだけで完成する簡易テント。アクティオ独自の循環式スポットクーラーがセットになっており、屋外、屋内を問わず涼しい空間を簡単に作り出すことができる。クーラーで冷やした空気を室内に送り込み、それをまた吸い込んで再び冷やす「内循環」で効率よく冷房できるのが特長で、さらにオプションの吊りテントを使用することで断熱効果が格段に高まる。

冷える~む2冷える~む2

(左)内気を下から吸い込み、冷気を上から送り込む内循環で効率よく冷房(右)オプションの吊りテントを使用することで簡易テントとの間に空気の層ができ、断熱効果が格段に高まる(左)内気を下から吸い込み、冷気を上から送り込む内循環で効率よく冷房
(右)オプションの吊りテントを使用することで簡易テントとの間に空気の層ができ、断熱効果が格段に高まる


■ポータブルスポットクーラー充電式「エコやん」


バッテリーユニット、DC電源、AC電源の3パターンで使用可能。夏場は吹き出し口で周囲より-8℃の冷却効果が期待できる。バッテリーユニットを使用した場合の連続運転時間は、冷風で強4時間/弱4.5時間、送風で強30時間/弱40時間だ。

ポータブルスポットクーラー充電式「エコやん」ポータブルスポットクーラー充電式「エコやん」


■クールミスト/スタンドファン/スポットエアコン


「クールミスト」は微細なミストを拡散し、気化熱で周囲を冷却。屋外イベントなどで活躍する。「スタンドファン」は工場扇とも呼ばれる大型の扇風機。工場や事務所の中に設置し、換気や暑さ対策として使用する。


「スポットエアコン」はダクトから冷風が出る機械。キャスター式のため簡単に移動でき、工場、倉庫などの広い空間でのスポット冷房に最適だ。

左から順に、クールミスト、スタンドファン、スポットエアコン左から順に、クールミスト、スタンドファン、スポットエアコン

② 広範囲を冷やす商品

■移動式クーラー


体育館など、広い空間を冷やすのに適している。風管(ダクト)を室内に引き込み、使用する。

移動式クーラー移動式クーラー


■移動式エアコン スーパークール


最大で50m先まで冷風(周囲より最大で-13℃) が届くクーラー。キャスターや吊り上げるためのアイボルトが付いているため、移動が容易だ。

移動式エアコン スーパークール移動式エアコン スーパークール


■移動式エアコン クールキャノンエコ


10m(60Hz地域では12m)先まで届く風量があり、扇風機・冷風扇・冷風扇+クーラーと3モードで使用可能だ。水の気化を利用し、冷やされた空気を熱交換器でさらに冷やすため、消費電力が少ないエコな商品。日常のメンテナンスはフィルター掃除のみ。

移動式エアコン クールキャノンエコ移動式エアコン クールキャノンエコ

③ 体内から冷やす商品

■業務用かき氷機「Blizzastar J®」


ペットボトルの水やジュースなどの飲料をそのまま氷にできる。氷の質(ふわふわ・シャリシャリ)はダイヤルで調整可能だ。スイッチを入れて数分後に氷を作り出せるので、休憩室などに置いておくと利用機会が増えそうだ。

業務用かき氷機(ブリザスタージェイ)」業務用かき氷機「Blizzastar J®(ブリザスタージェイ)」

(左)冷やされたローラーが回転し、そこに水分が付着することで瞬時に氷を作り出す(右)ペットボトルにアダプターを装着し、本体に差し込むだけでOK(左)冷やされたローラーが回転し、そこに水分が付着することで瞬時に氷を作り出す
(右)ペットボトルにアダプターを装着し、本体に差し込むだけでOK


■製氷機/ウォータークーラー


「製氷機」は1日に数十kgの氷を作り出せる。飲み物に入れたり、身体に当てたりして使用。実はアクティオで数十年前からレンタルしているロングラン商品のひとつだ。


「ウォータークーラー」は冷たい水が出る機械で、卓上タイプと足踏みタイプの2種類ある。

製氷機(左)と、足踏みタイプのウォータークーラー(右)製氷機(左)と、足踏みタイプのウォータークーラー(右)


■アイスマンインナーベスト(販売品)


冷水がベスト内を循環することで体温の上昇を抑える。空調服の効果が低減する外気温が高い場合でも、冷却効果が期待できる。

アイスマンインナーベスト(販売品)アイスマンインナーベスト(販売品)

(左)チャージボトルに水を入れて凍らせ、タンクに水とともに入れて使用。水の循環はバッテリーでポンプを起動して行っている(右)薄型でコンパクトなので作業の邪魔にならない(左)チャージボトルに水を入れて凍らせ、タンクに水とともに入れて使用。水の循環はバッテリーでポンプを起動して行っている
(右)薄型でコンパクトなので作業の邪魔にならない

④ 現場環境を管理する商品

■熱中症リスク判定AIカメラ カオカラ


外部環境と生体データで個人ごとに熱中症リスクを高精度判定(4段階)。最大3秒でAIカメラが実行する。タブレットを起動し設置するだけで簡単に運営でき、リスク判定データは一元集約し、管理者は全体や個々の状況をいつでも把握可能だ。

熱中症リスク判定AIカメラ カオカラ熱中症リスク判定AIカメラ カオカラ


■熱中症予防表示器


輻射熱もしっかり計測できる黒球式を採用。WBGT値、気温、湿度を表示し、熱中症の危険性を分かりやすくお知らせする。

熱中症予防表示器熱中症予防表示器


アクティオは、このほかにも暑さ対策商品を多数保有しており、お客様の環境に合わせてさまざまな商品の提案が可能だ。



▼アクティオの暑さ対策体験型プレスセミナー


※記事の情報は2025年9月2日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

冷える~む2(アクティオ公式サイト)

移動式クーラー/移動式エアコン(アクティオ公式サイト)

クールミスト(アクティオ公式サイト)

スタンドファン(アクティオ公式サイト)

スポットエアコン(アクティオ公式サイト)

業務用かき氷機(アクティオ公式サイト)

製氷機(アクティオ公式サイト)

ウォータークーラー(アクティオ公式サイト)

熱中症リスク判定AIカメラ カオカラ(アクティオ公式サイト)

熱中症予防表示器(アクティオ公式サイト)

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