2023.05.23

首都圏をカバーする重要工場〈千葉テクノパーク統括工場紹介1〉 首都圏にあるテクノパーク統括工場として、重要な役割を担っているのが千葉テクノパーク統括工場だ。主に高所作業車や大型発電機、投光機やエアコンなどのシーズン品の整備・物流拠点として運用されている。ここでは、その千葉テクノパーク統括工場を3回にわたって紹介したい。

首都圏をカバーする重要工場〈千葉テクノパーク統括工場紹介1〉

千葉テクノパーク統括工場
専門工場が集結した拠点

アクティオが研究開発拠点・トレーニングフィールドを兼ね備えた大型の整備・物流拠点として、全国6カ所に整備しているのがテクノパーク統括工場だ。千葉テクノパーク統括工場は、佐野テクノパーク統括工場に次ぐアクティオの2番目のテクノパーク統括工場として、2012年7月に開設した。


総敷地面積は57,408.56㎡(17,366.08坪)で、東京ドームよりも2割ほど広い。この敷地内に、アクティオの「千葉リフト広域工場」、エンジニアリング事業部「EG発電機千葉工場」、「東金千葉テクノパーク工場」これら3工場の総称が千葉テクノパーク統括工場である。これに加え、敷地内にアクティオグループのエスアールエス株式会社「ブルーテック千葉工場」も付設されている。


それぞれの工場に工場長が置かれている。工場長たちのけん引役となるのが川端秀一 千葉テクノパーク統括工場長である。まずは川端統括工場長の「アクティオ人生」からご紹介しよう。


川端「私は1992(平成4)年9月に中途でアクティオに入りました。21歳の時ですね。最初に配属となったのは現在の西東京支店、八王子営業所です。それから9年間、営業所で業務を経験した後、多摩工場に異動になってから3年目ぐらいの時に工場長になりました。それから八街重機工場(旧:四街道重機工場)、野田工場の工場長となり、その後、東京支店の業務部に1年。その翌年、エスアールエス株式会社に出向となりました。昨年、10年ぶりにアクティオに戻り、リフト統括事業部長 兼 千葉テクノパーク統括工場長となり現在に至ります」


川端秀一 千葉テクノパーク統括工場長川端秀一 千葉テクノパーク統括工場長


首都圏という大きな市場の拠点である千葉テクノパーク統括工場だが、広く他のエリアにも機械を供給する役割も担っている。


川端「千葉リフト広域工場にしても、EG発電機千葉工場にしても、東金千葉テクノパーク工場にしても、ほかのテクノパーク統括工場と違うのは機種に専門性があるということです。これはエスアールエスのブルーテック千葉工場も同じです。具体的に言うと高所作業車や大型発電機は国内最大級の在庫を誇っています。基本的には東京・神奈川・埼玉・千葉・静岡・山梨の首都圏をカバーしていますが、ほかのエリアでも機械が足りないとなれば、ここから供給しています。つまり全国運用的な役割も担っているわけです」


近年、千葉テクノパーク統括工場が取り組んだ改善策には、どのようなものがあったのだろうか?


川端「職場環境の改善に努めました。例えば、もともと事務スペースには幹部クラスのデスクと会議室しかありませんでした。若手の社員であっても、自分のデスクがないと仕事がはかどりません。そこで会議室を外に出し、空いたスペースに若手社員のデスクを配置しました。新たに設けた会議室は、食堂としても活用しています。そのほか、工場内に歩行者通路が設けられていなかったため、きちんと色分けした歩行者通路を設けました」


オレンジが作業車、ブルーが新たに設けられた歩行者用通路。安全性の向上もさることながら、場内の整理整頓が行き届くようになったオレンジが作業車、ブルーが新たに設けられた歩行者用通路。安全性の向上もさることながら、場内の整理整頓が行き届くようになった


そういった改善により、作業員の意識の変化や生産性の向上など、目に見える効果があったという。


川端「みんながキレイに使うようになり、掃除もそうですが、そもそも"汚さないで常にキレイに"という意識が定着しました。職場環境の改善は、生産性の向上にも一役買っています。高所作業車の生産台数(整備台数)が向上し、また、在庫数に対する完成品率も向上しています」


この数字は、休眠中の高所作業車が少なくしっかりと市場に出回っていること、そして在庫のうち完成品として出荷準備が整っているものが多いことを示している。


川端「千葉テクノパーク統括工場は、高所作業車だけでなく、大型発電機にしろ、シーズン品にしろ、最大級の在庫を持っています。これらがいつでも出荷できる体制でなければ緊急時の対応ができません。高所作業車は明日欲しい、明後日までに用意してほしいというお客様が大半を占めます。大型発電機は有事の際、奪い合いになるほど注文が急増します。やはり、いつでも出荷できる完成品をしっかりと確保しておくことが、重要なんですね」


川端秀一 千葉テクノパーク統括工場長


シリーズ1回目は千葉テクノパーク統括工場の全容を明らかにした。2回目以降は各工場長インタビューを軸に、それぞれの役割を掘り下げていきたい。


※記事の情報は2023年5月23日時点のものです。


〈千葉テクノパーク統括工場紹介2〉へ続く



〈ご参考までに...〉

千葉テクノパーク統括工場(アクティオ公式サイト)

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