テクノパーク・DLセンター
2023.06.06
支店やグループ企業の工場も集約し、シナジー効果を発揮〈千葉テクノパーク統括工場紹介3〉 高所作業車をはじめとする機械の専門工場が集まる千葉テクノパーク統括工場。最終回となる今回は、東金千葉テクノパーク工場とエスアールエス株式会社 ブルーテック千葉工場にスポットを当て、投光機やシーズン品、高所作業車の運用について紹介する。
東金千葉テクノパーク工場
投光機など3万点以上を整備
東金千葉テクノパーク工場はアクティオ千葉支店管轄の工場で、主に投光機や、エアコンなどのシーズン品を扱っている。スタッフのまとめ役が竹田宣昭工場長だ。
竹田「私は1990年4月、アクティオの前身である新電気株式会社に新卒で入社しました。千葉営業所の業務を皮切りに、幕張営業所、成田営業所、千葉営業所でフロントを担当し、千葉工場に異動。そこでフロントを担当してから千葉レンタカー課へ。再び千葉工場に戻って工場長になり、7年前から東金千葉テクノパークの工場長を務めています」
東金千葉テクノパーク工場で扱っている機械を詳しく聞くと、機械の名前だけでなく、広範囲の支店の名前が挙がった。
竹田「投光機と3kVAのディーゼル発電機、あとはスポットエアコンとか、大型のファンといったミスト関係のシーズン品です。そういった機械の整備を行っているのですが、千葉支店管轄の工場とはいえ、ほかの支店の機械も担当範囲です。投光機や発電機は東京支店、西東京支店、茨城支店の機械も加わり、シーズン品はそれにプラスして横浜支店や埼玉支店の機械もここで整備しています」
竹田工場長が赴任以来、一貫して取り組んでいるのが整備品質の均一化と完成品のストック調整だ。
竹田「この工場では、1人の作業員が1つの機材を整備しています。誰が整備しても、同じ品質になるよう、指導を心がけています。整備の難しさでいえば、シーズン品は冬物を夏に、夏物を冬に整備することがあります。例えば、夏にジェットヒーターの整備をするわけですから、相当、暑いですよ。作業員の体調管理には十分に配慮しています。それから、この工場では3万から3万5千点くらいの機械を管理しており、その保管には自動ラックが欠かせません。1,600パレットを管理でき、機材の大きさによって1パレットに何点載るかは変わりますが、仮に10点だとしたら1万6千点収納できる計算になります」
とにかく機械数の桁が想像以上だが、これらを必要とする現場は土木・建築だけではないという。
竹田「投光機は音楽イベント、例えば音楽フェスでも引っ張りだこです。大規模なフェスになると300台を一気に週末に合わせて搬入・搬出します。そういったイベントにも対応するため、結構な数が必要なんですね」
ブルーテック千葉工場
高所作業車や仮設機材の整備がメイン
アクティオグループのエスアールエス株式会社は、油圧掘削機とそのアタッチメント、各種ユニットハウスなどを扱うプロマックス事業部と、高所作業車や特殊作業車、仮設機材を扱うブルーテック事業部の2つを柱に、全国規模で建機レンタル・建設業界をサポートしている企業だ。
千葉テクノパーク統括工場内にあるブルーテック千葉工場は、高所作業車や仮設機材の整備を行う拠点で、エスアールエス株式会社の中で唯一、アクティオのテクノパーク統括工場内に設けられている。そんなブルーテック千葉工場の詳細を今屋真工場長に聞いた。
今屋「ブルーテック千葉工場では、高所作業車や仮設機材の整備を行っています。エスアールエスの営業所から注文が入り、必要機材、台数を出庫して、お客様のもとにお届けする。その機材が戻ってきたら整備という流れです。月例点検も重要な業務です」
月例点検とは、現場に作業員が赴き、レンタルしている機材の稼働状況をチェックすることだ。
今屋「ビルの建設は、最初は見晴らしがいいのですが、完成が近づいてくると壁がどんどんできて、見晴らしが悪くなりますので、機材がどこにあるか探すのに時間がかかります。なかなか終わらないことが多く、作業員が1週間フルに行きっぱなしということもザラです」
このほか、出張整備もあるため、残りのスタッフ数名で入出庫、整備をこなしているという。忙しい毎日だからこそ、効率を高めることが重要だ。
今屋「アクティオグループの一員として、同じ敷地内に工場を構えていますし、アクティオでも高所作業車の整備を行っているので、勉強させていただくことは多いですね。例えば、マニュアルの作り方など。ブルーテック千葉工場で吸収したノウハウを、全国のエスアールエスにも広げていきたいと考えています。今後もアクティオグループとして、クオリティーの均一化に取り組んでいきます」
※記事の情報は2023年6月6日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 千葉テクノパーク統括工場(アクティオ公式サイト)