2025.04.18

リモコン操作で重量物を搬送可能 「ストローダー®」 建設現場における搬送作業の省力化・省人化が求められている。誰でも、簡単に、重量物を搬送できる夢のような台車が「ストローダー®」だ。

リモコン操作で重量物を搬送可能 「ストローダー®」

コンパクトながら力持ち

倉庫や工場では、物流の省力化や省人化が進んでいる。自動倉庫や移動ラック、仕分け機、ソーター、無人搬送車、自律走行搬送ロボットといったテクノロジーを駆使し、人手不足を補っているのだ。


大量の資材や機材を運ぶ建設現場においても、搬送作業の省力化・省人化が求められている。しかし、建設現場ではなかなか難しいのが現状だ。例えば、無人搬送車は磁気テープのような誘導体が必要な場合が多く、状況が日々変化する建設現場には向かない。一方、自律走行搬送ロボットは運行管理や維持管理にコストがかかるため、小規模の現場では採算的に厳しい......。


このような現状を踏まえて、株式会社大林組が開発し、アクティオと株式会社坂井電機が製品化したのが「ストローダー®」だ。


ストローダー®は半自動ロボット低床式重量物搬送台車で、操作はゲームパッドを採用した無線コントローラーによって行う。フォークリフトなどの運転資格がなくても扱えるため、人手不足の解消にも役立つ。


ゲームパッドでストローダー®を操作。機材や資材を積んだ台車の下などに潜り込ませてジャッキアップし、搬送できるゲームパッドでストローダー®を操作。機材や資材を積んだ台車の下などに潜り込ませてジャッキアップし、搬送できる


車輪には全方向に移動できるメカナムホイールを採用。フォークリフトが入っていけないような狭い通路も走行可能で、その場での旋回、斜面や段差もOKなので機動力も高い。さらにジャッキアップ機能を備えているため、建設現場でよく使用されているアルミの四輪台車の下に潜り込み、持ち上げて搬送できる。つまり荷物の積み替えが不要になるため、作業員の負担が大幅に軽減される。


斜面はもちろんのこと、段差もOK。足場が良くない現場でも使用可能斜面はもちろんのこと、段差もOK。足場が良くない現場でも使用可能


最大積載量は1,000kg、ジャッキストロークは60mm。シンプルでコンパクトな見た目からは想像できないほどの搬送能力を発揮する台車、それがストローダー®だ。


■スペック

最大積載量(kg) 1,000
ジャッキストローク(mm) 60
最大速度(m/min) 38
登坂角度(度) 6(進行方向前進後進の場合)
走行可能段差(mm) 20(進行方向前進後進の場合)
動作温度(℃) 20±15
充電時間(h) 約3
稼働時間(h) 約4(連続稼働時)
充電方法 専用充電器仕様 AC100V
寸法(L×W×H) (mm) 756×1,126×156
質量(kg) 330



※記事の情報は2025年4月18日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

半自動ロボット低床式重量物搬送台車「ストローダー®」を開発(アクティオ公式サイト)

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