2023.08.18

メンテナンスを効率化する高圧洗浄機。小型から大型、防音型まで多彩なラインナップ 高圧の水で効率よく汚れを落とす高圧洗浄機。その用途は建設機械や外壁、資材の洗浄にとどまらず、塗装や内装材の剥離、コンクリートの下地処理など、さまざまな場面で活躍してくれる。今回はアクティオがレンタルする多彩なラインナップの中から、用途に応じて①エンジン式 ②電気(モーター)式の2タイプに分け、それぞれのおすすめ商品を紹介する。

メンテナンスを効率化する高圧洗浄機。小型から大型、防音型まで多彩なラインナップ

〈①エンジン式〉電源不要で、場所を選ばずどこでも使える

エンジン式の高圧洗浄機は、電源が不要のため、場所を選ばずどこでも使えるのが特長だ。給水方法が自給式であれば、水道がない場所でも使用できる。燃料を動力とするため、電気式と比較して洗浄パワーが圧倒的に強い商品もある。


■エンジン式高圧洗浄機(防音型)

エンジン式高圧洗浄機(防音型)


エンジン式は騒音の発生がデメリットとして挙げられるが、騒音を抑えて作業したいという場合には、「エンジン式高圧洗浄機(防音型)」(スーパー工業)がおすすめだ。エンジン式防音タイプのベストセラーモデルで、防音型高圧洗浄機で業界初、NETIS登録商品(登録番号:CG-130007-VE)に登録されている。


防音仕様のため、夜間の作業や住宅密集地でも安心して作業できる。最大の型式でも、全長630mm、全幅497mm、全高557mmとコンパクトで、省スペース化を実現。吐出量は毎分23L、最高圧力は8.0MPa*1(82kgf*2/cm2)。セルスターターを搭載しており、初心者でも簡単に始動できる。渇水停止機能付き(特許第5336790号)で、2段積みが可能なのもうれしいポイント。一般家屋の解体現場、外壁、建設機械の洗浄など、幅広い場面で活躍する。


*1 MPa:メガパスカル。圧力・応力の単位で、国際単位系 (SI) における、固有の名称を持つSI組立単位。Paを106した値。
*2 kgf:キログラムフォース。重量キログラム、またはキログラム重とも読む。重量の単位で、質量1kgの物体に働く重力の大きさを示す。



■超高圧EG洗浄機

超高圧EG洗浄機(左)「HD 9/50 Ge」 (右)「SER-1450」


「超高圧EG洗浄機」は、圧倒的な洗浄力を誇り、洗浄のみならず付着物の除去にも使用できる。50MPaの超高圧で、断熱材やスタイロフォームなどの内装材をスピーディーに除去し、防水シートの剥離作業やコンクリートの下地処理にも力を発揮する。


型式は「HD 9/50 Ge」(ケルヒャー)と、「SER-1450」(スーパー工業)の2種類があり、いずれも吐出水量が毎分15L、吐出出力が50MPa。一般的な洗浄機が5MPa程度なので、なんと10倍の水圧だ。例えば、地盤改良工事でセメントミルクが固着したバックホーの足回りの整備でも活躍する。小水量のため、地面が水浸しになる心配もない。大型タイヤを装備しており、作業したい場所へスムーズに移動できる。


超高圧EG洗浄機「SER-1450」を使い、地盤改良工事でセメントミルクが固着したバックホーの足回りを整備した際のビフォーアフター。エアーケレン棒やジェットタガネで整備する場合、4、5日かかっていた重労働作業が、2日できれいな仕上がりに


HD 9/50 Geには「サイクロンジェットノズル」、SER-1450には「トルネードノズル」を取り付け可能(別途レンタル品)。水流を高速で回転させながら噴出する仕組みで、広角ノズルの約10倍の圧力を持つ。こびりついた汚れの広範な洗浄に最適だ。


なお、超高圧洗浄機には、ディーゼルタイプの「SEL-1450SSN3」(スーパー工業)もある。




〈②電気(モーター)式〉静音性に優れ、環境にやさしい

電気式の高圧洗浄機は、静音性に優れ、排気ガスが出ないため環境にやさしい。ただし、電気の周波数が東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で異なるため、使用地域に合った周波数の機種を選ぶ必要がある点に注意したい。アクティオは、小型から大型、高所揚水が可能なタイプや蒸気洗浄機まで、さまざまなタイプの電気式高圧洗浄機をそろえている。


■高圧洗浄機(Zワッシャー)

高圧洗浄機(Zワッシャー)


「Zワッシャー」(スーパー工業/鶴見製作所)は、付属品やオプションと組み合わせることで、高所揚水にも対応可能な高圧洗浄機だ。ノズルガンのバルブの開閉により、ポンプを自動で運転できる。オプションのジャックシステムは、ワンタッチ操作で次々にジョイントできるため、高所での洗浄・給水が簡単に行える。高圧の水流でスムーズに上層階へ送水でき、高所の壁面や岩盤の洗い出しに役立つ。


ジャックシステムの組み合わせ例ジャックシステムの組み合わせ例



■ミニ高圧洗浄機

ミニ高圧洗浄機(左)「HPJ-140」 (右)「HPJ-150」
※ミニ高圧洗浄機には、エンジン式の「SEC-1310-2N」(スーパー工業)もございます。


小型建設機械、自家用車、バイク、農業機械などの洗浄には、小型の高圧洗浄機が適している。「ミニ高圧洗浄機」の電気式タイプ「HPJ-140」と「HPJ-150」(いずれも鶴見製作所)は、重量が28kgと軽量設計のため、移動時でも容易に操作できる。


扱いやすい単相100V仕様で、ハンドルが折りたたみ式のためコンパクトに収納できる。全長370mm×全幅510mm×全高705mmで、ハンドルを折りたたむと全高が465mmになる。搬送時はライトバンに積載でき、収納時は3段積みにして省スペースで保管できる。付属のノズルガンは、先端を回すことで、直射、扇形と噴射角度を切り替えられる。



■大型高圧洗浄機

大型高圧洗浄機


超高圧かつ大水量の「大型高圧洗浄機」(鶴見製作所)は、ダム工事でのレイタンスカットに最適だ。最高圧力は、「DAM-200」が20MPa(204kgf/cm2)、「DAM-300」が30MPa(306kgf/cm2)、吐出量は前者が毎分50L、後者が毎分33L。


大型ホースリールにより150mまでの巻き取りが可能。またステンレス製受水タンクを標準装備しているため、さびによる高圧ポンプおよび調圧弁の損耗を防げる。さらに大型砂こしフィルターでポンプ本体を保護できる。渇水停止機能付きで、フロートスイッチにより給水を制御することも可能だ。



■電気式スチーム洗浄機(スカイスチーマー)

電気式スチーム洗浄機(スカイスチーマー)


「スカイスチーマー」は、超高層ビルの外壁洗浄用として、アクティオが開発した電気式スチーム洗浄機。蒸気粒子が汚れ自体や素材との隙間に浸透し、蒸気熱で汚れを分解させるため、洗浄力が高い。また100℃のナノミクロ蒸気でカビや細菌の発生を防止できる。高圧水洗浄で汚れが取れない場合や、水の飛散を避けたい場合、外装素材を傷めたくない場合などに効果的だ。

電気式スチーム洗浄機(スカイスチーマー)ナノミクロ蒸気は汚れ自体や素材との隙間に浸透し、汚れを遊離させて蒸気の本来もつ洗浄力を発揮する

電気式スチーム洗浄機(スカイスチーマー)噴射温度は約100℃、総熱量は飽和水の約5倍だ


全幅250mmと薄型のため、ゴンドラに搭載でき、軽量で1人でも移動できる。電源コードレス方式のため、屋内外で使用可能。作業半径が約40mと広く、足場が不要など、作業性にも優れている。


さらに環境への配慮が多く施されている点も特長だ。装置は無排煙・低騒音で、高圧洗浄のため洗剤を使用しないほか、少水量で洗浄できるので、汚水発生量を従来の100分の1に削減できる。


※記事の情報は2023年8月18日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

エンジン式高圧洗浄機(防音型)(アクティオ公式サイト)

超高圧EG洗浄機(アクティオ公式サイト)

高圧洗浄機(Zワッシャー)(アクティオ公式サイト)

ミニ高圧洗浄機(アクティオ公式サイト)

大型高圧洗浄機(アクティオ公式サイト)

電気式スチーム洗浄機(スカイスチーマー)(アクティオ公式サイト)

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