2026.10.28
「水環境を支えるアクティオの水処理技術」プレスセミナーを開催 建設現場で適切な対応が求められる「水処理」。アクティオは2026年7月7日、最新の水処理機器を紹介するプレスセミナーを開催した。さまざまなサイズや種類をそろえる「水中ポンプ」、アルカリ性の強い排水を中性にする「pH処理装置 炭酸ガスタイプ」、濁水を浄化する「濁水処理装置(遠隔監視/自動)」、薬品を使用せずに不純物を取り除く「特殊排水処理装置 ろ過方式」の4種を紹介し、多くの報道関係者の関心を集めた。

建設現場では、「水処理」が必ずと言っていいほど課題となる。地面を掘って出た水、大雨が降ってできた水たまり、水を使う工事の後に発生する排水、これらの水は、濁っていたり、油を含んでいたり、化学物質が混じっていたりするため、法律や条例でそのまま下水や河川に流すことができない。
強酸性または強アルカリ性の水、化学物質やSS(Suspended Solids、懸濁物質)、油などを含む水は、放流の前に、放流基準を満たすまで処理する必要がある。
こうした処理で活躍するのが、アクティオの水処理機器だ。アクティオの佐野テクノパーク統括工場(栃木県)で行われたプレスセミナーでは、数多くの水処理関連機器のうち、水中ポンプ、pH(ピーエイチ)処理装置 炭酸ガスタイプ、濁水処理装置(遠隔監視/自動)、特殊排水処理装置 ろ過方式の4種を紹介した。
【目次】
水中ポンプ
出力や用途などによって使い分けられる、さまざまな水中ポンプ
工事中に発生した濁水や、地下にたまった泥水、汚水などを汲み上げる際に必要な機械が水中ポンプ。建設現場になくてはならない存在である。
アクティオは、大量の水を吸い上げるタイプ、水を高い位置まで吸い上げるタイプ、自動で排水を開始するタイプ、泥水や砂まじりの水を吸引できるタイプなど、用途に応じて、さまざまなサイズや種類を取りそろえている。水中ポンプは、工事現場だけでなく、水害などの災害時にも使用される。
現在アクティオでは、佐野テクノパーク統括工場にある「水中ポンプ広域センター」が東日本エリアを、三重いなべテクノパーク統括工場にある「西日本水中ポンプ広域センター」が西日本エリアを担当し、全国に向けて、水中ポンプの整備と供給を行っている。
pH処理装置 炭酸ガスタイプ
pH処理装置 炭酸ガスタイプ
pH処理装置は、建設現場や土木工事で発生する、アルカリ性の強い排水を中性にする機械。特に工事現場では、コンクリートに触れた水が強いアルカリ性になる。水のpH値が適正な範囲にない場合、農産物や水産物に影響を及ぼしたり、微生物に作用して土壌の性質が悪化する。また、構築物に損傷を与え、寿命を縮めることもある。
このpH処理装置は、炭酸ガスを水に溶かし込むことで、アルカリ性の水を中和するが、希硫酸を少しずつ混ぜて、水のpH値を適正な範囲まで調整するタイプもある。
pH処理装置は、建築工事、解体工事、改修工事、トンネル湧水処理、ケーソン工事、発電所や工場の建設、橋梁工事、道路改良工事、造成工事など、さまざまな建設現場で使われている。
濁水処理装置(遠隔監視/自動)
「薬品自動注入装置 ADP-I」を搭載した、濁水処理装置(遠隔監視・自動制御対応)
濁水処理装置は、工事現場や工場などから出る泥や不純物が混ざった濁水を、河川や下水道に流せるレベルまで浄化するための機械。PAC(ポリ塩化アルミニウム)、高分子凝集剤、炭酸ガスを濁水に投入することで、アルカリ性の原水を中和し、泥や汚れを沈殿させ、放流できるレベルまで浄化する。
濁水の水質指標のひとつが「SS」の値だ。この値が高いと、河川などの水質が悪化し、光の透過を妨げる。また、農産物や水産物に影響を与え、水生生物の生育障害や水稲の根腐れなどを招く恐れがある。
この濁水処理装置は、濁水の中に凝集剤を投入して大きな粒子を形成させ、沈殿させる「凝集沈殿」の仕組みにより、水中のSSを取り除く。アクティオでは、この装置に必要な凝集剤などの薬品を最適な量で自動注入する、濁水処理自動運転制御システム「薬品自動注入装置 ADP-I」を組み合わせてレンタルすることも可能だ。
これにより、原水の状態に応じて薬品注入量を自動制御し、従来、現場作業員が目視で行っていた確認や、手作業による濁水管理にかかる時間を大幅に削減することが可能になった。このシステムは、既に稼働中の濁水処理装置にも後付けできる。この自動注入装置の稼働により、作業時間が約88%短縮され、薬品使用量が約78%低減したという検証データもある。
プレスセミナーでは凝集沈殿の様子を実演
濁水処理装置は、シールド工事、トンネル工事、ダム工事、大規模造成工事、河川工事、護岸工事、橋梁工事、ケーソン工事、データセンター建設、発電所建設、原子力発電所の防潮堤建設、改修工事、耐震補強工事、土壌・地下水汚染対策などの建設現場で使われている。
なお、濁水処理装置はpH処理機能も備えているため、別途pH処理装置を用意する必要はない。
特殊排水処理装置 ろ過方式
特殊排水処理装置 ろ過方式
特殊排水処理装置 ろ過方式は、ストロー状の極細管を束ねた「ウルトラフィルトレーション膜」を搭載し、排水に圧力をかけて膜を通すことで、微細な穴から水だけが通り、不純物をろ過する装置。薬品を一切使用せずに高精度な水処理を実現するため、環境負荷を低減する。
1時間に5m3の排水処理ができ、10nm*レベルの極小粒子まで捕捉できる。ウイルスやバクテリアに加え、アスベスト(石綿)、ダイオキシン類、重金属といった有害物質も物理的に除去する。膜は1日1回自動で洗浄される。またインターネットに接続することで、遠隔操作も可能になり、作業効率も向上する。
* nm:ナノメートル。国際単位系の長さの単位で、10⁻⁹メートル=10億分の1メートル
焼却炉解体工事、工場跡地や工場内の増築・新築、自然由来のヒ素・フッ素・鉛などの重金属を含む排水が出るトンネル工事などで、幅広い使用が期待されている。
通常の水道水は濁度が2以下であるのに対し、同装置でろ過した水は濁度がほぼ0という高い性能を発揮する(ただし、飲料水としては利用できず、建設現場などで使用されるトイレの洗浄水など、生活用水として利用できる)。
ろ過した水は工事現場の生活用水としての利用も可能
▼~水中ポンプから最新の濁水処理まで~「水環境を支えるアクティオの水処理技術」プレスセミナー
※記事の情報は2025年10月28日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 水中ポンプ






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