2024.02.09

内装解体作業を効率化する床材剥がし機 建物の解体やリフォーム時に必要な床材の撤去作業。時間がかかる上に重労働で、全てを手作業で行うのは至難の業だ。そこでおすすめしたいのが、アクティオがレンタルしている多種多様な「床材剥がし機」。大変な床材剥がしを大幅に効率化し、安全に作業できる。

内装解体作業を効率化する床材剥がし機

手作業だと時間も労力もかかる床材剥がし

フローリングや長尺シート、Pタイルといった床材を剥がす作業に苦労した経験はないだろうか。手作業で広範囲の床材を剥がすのは、時間がかかり、体への負担も大きい。また、金づちやスクレーパーなどさまざまな道具を使う必要があり、手や足腰を痛める、けがをしやすいといった安全面でのリスクも生じる。


こうした課題を解決してくれるのが、機械ひとつで床をバリバリ剥がす「床材剥がし機」だ。これを使えば、剥離作業の効率が大幅にアップし、体への負担を小さくすることができる。アクティオは、手押し式や搭乗式、油圧式やバッテリー式など、さまざまなタイプの床材剥がし機をレンタルしている。内装解体工事、床の張り替え工事にぜひ役立ててほしい。




狭い空間での作業に! 手押し式の「床材剥がし機」

手押し式の床材剥がし機は、階段や通路などの狭い空間の剥離作業に適している。コンパクトで持ち運びやすく、ハンドルでスムーズに操作できる。

「MS-60」(三笠産業)「MS-60」(三笠産業)


「床材剥がし機」は扱いやすい手押し式で、Pタイルやクッションフロアなど、さまざまな床材を剥がせる。刃先を目視できるデザインにより、刃先の角度をハンドルで簡単に調節でき、壁際でも容易に操作可能だ。防振ハンドルのため、手腕の振動を軽減してくれる。左右の車輪は剥がし跡に収まる設計で、モーターを保護するブレーカーを標準装備している。




どんな床材も剥がす! 小型で力持ちの「搭乗式床材剥がし機」

搭乗式の床材剥がし機は、機体の全重量をかけて剥がすため、パワフルかつスピーディーに作業可能だ。座りながら楽に作業でき、手押し式よりもさらなる効率アップが図れる。


■ブロンコ(プロパンエンジン式)

「260P」(テイラー)「260P」(テイラー)


「ブロンコ」(プロパンエンジン式)は、大規模な現場で活躍する搭乗式床材剥がし機だ。Pタイルや長尺シート、カーペット類だけでなく、木質材、セラミックタイル、防水材、ウレタン材といった強度の強い床材の剥離作業にも使用可能。全長1,270mm×全幅740mm×全高1,220mmとコンパクトで、小型エレベーターや狭い廊下にも搬入できる。


2本のレバー操作で小回りがきき、シートベルトを外すと自動的にエンジンが切れるという安全性に配慮した機能も装備している。あらかじめ床材を剥がして分別することで、産廃コストも削減できる。また、床材の種類に応じて多彩な専用刃(別途販売品)を用意している。




■バッテリー式床材剥がし機

「5700」(ナショナル)「5700」(ナショナル)


「バッテリー式床材剥がし機」は、機体重量の約1,000kgを床材剥がしのパワーに変え、剥がしにくいPタイルや薄い塗膜もスピーディーに剥がせる。バッテリー稼働で排気ガスが出ないため、環境にやさしい。100V仕様で、1回の充電につき8~12時間稼働できる。「ブロンコ」(プロパンエンジン式)と同様に、床材の種類に応じて多彩な専用刃(別途販売品)を用意している。





バックホーの排土板を取り替えて使用する「油圧式床材剥がし機めくり隊」

「新たに機械を導入するのは面倒」、「既存の機械で手軽に作業したい」と考えている方には、バックホーに取り付けるタイプをおすすめしたい。

「FM-05」(フジカワ産業)「FM-05」(フジカワ産業)


「油圧式床材剥がし機めくり隊」は、バックホーの排土板を取り替えて作業を行う床材剥がし機。めくり隊を取り付けるだけで、通常のバックホーが床材剥がし機に様変わりする。床材を剥がしながらバケット作業が可能で、フォークを付ければ掴み作業も行える。バックホーの重みで、Pタイル、長尺シート、木材床などを剥がせる。無振動のため、下地を傷めず刃の消耗が少ないのも特徴だ。



注目したいポイントは、めくり隊専用の「ハクリ刃」。刃のしなりを維持するため、ボルト留め位置が3カ所あるのだ。まず1の位置でボルトを留め、しなりがなくなれば2の位置へ、2でしなりがなくなれば3の位置へと固定場所を変えられる(下図)。なんと1枚で3枚分のしなり......! これにより常にしなりを保ち、刃を長期的に使用できる。

めくり隊専用刃「ハクリ刃」の仕組み。3カ所のボルト留め位置により作業効率アップ、さらに刃を長期的に使えるめくり隊専用刃「ハクリ刃」の仕組み。3カ所のボルト留め位置により作業効率アップ、さらに刃を長期的に使える


「ハクリ刃」は標準刃、幅狭刃、シート刃と豊富な刃をそろえており、現場に応じて選べる。

「ハクリ刃」は標準刃、幅狭刃、シート刃と豊富な刃をそろえており、現場に応じて選べる
① 標準刃:硬質系Pタイル、ウレタンなどに使用
② 幅狭刃:3.0mmは硬質系Pタイルやフローリングなどに、4.5mmと6.0mmはセラミックタイルにも使用可能
③ シート刃:硬質系Pタイル、長尺シート、カーペットなどに使用




表面や薄膜の除去、仕上げの研磨作業に便利な「床研磨機」

床材剥がし機で作業しても、まだ細かい床材や塗膜、接着剤が残っている場合がある。それらを除去したい時は「床研磨機」が便利だ。塗装前の下地作りとしての目荒らし作業や研磨作業にも役立つ。

(左)「K-30EN」(ライナックス)、(右)「K-100」(シーアールティー・ワールド)(左)「K-30EN」(ライナックス) (右)「K-100」(シーアールティー・ワールド)


アクティオは、刃幅が300mm、電圧が三相 200/220Vの「K-30EN」(ライナックス)と、刃幅が200mm、電圧が100Vの「研た(K-100)」(シーアールティー・ワールド)をはじめ、数種類の床研磨機を取り扱っている。


「K-30EN」と「研た」はいずれも作業ハンドル位置が高く、操作しやすい。また集塵機を搭載しているため、埃(ほこり)をまき散らさず、快適に作業可能だ。ダストボックスに土のう袋をセットする仕様で、ごみ捨ての手間を大幅に削減する。


「K-30EN」は、全長1,200mm×全幅400mm×全高896mm、重量98kg。床面の不陸にならうため、研削効率が極めて高く、削り残しがない。4種類の刃(各3個入り、別途販売品)を使い分けることで、自在に表面研削や塗膜の除去が行える。

4種類の刃(画像提供:株式会社ライナックス)
① ブルー刃:一般的なコンクリート床の研削、レイタンスの除去、こてムラの修正、軽い雨打たれの処理に使用
② ゴールド刃:硬質床からコンクリート床まで、広範囲な現場の荒研削作業に使用
③ シルバー刃:フェロコンなどの硬質床や、エポキシなどの硬質樹脂床の目荒らし・研削作業に使用
④ ミドリ刃:ほかのダイヤカッターでは目荒らしできない超高硬度床の研削作業に使用


「研た」は、全長950mm×全幅420mm×全高840mm、重量58.9kg。小型・軽量で楽に持ち運べるコンパクトな床研磨機だ。ダイヤモンド配合による強い研磨力で、強固な糊(のり)の撤去作業も得意とする。雨打たれの処理、レイタンス*の除去、既設のコンクリート表面の研磨作業のほか、硬質床面や強化コンクリート表面、エポキシなど樹脂床面の目荒らし・研磨作業で活躍する。


*レイタンス:コンクリートを打設した後、セメントの微粒子や骨材の微粒分が浮上し、表面に堆積して形成される脆弱な薄膜。打ち継ぎの際には、ひび割れなど強度低下の原因となるため、除去する必要がある。



刃(別途販売品)は5種類あり、さまざまな用途で使用できる。

5種類の刃① バーカッター 赤(2個セット):エポキシや硬質床、樹脂床の目荒らし研磨用
② バーカッター 青(2個セット):新設コンクリート、比較的強度の弱い場所などの目荒らし研磨用
③ シェーブカッター(4個セット):薄塗り塗膜剥離用
④ アートカップ 赤:コンクリート、エポキシ研磨専用
⑤ アートカップ 青:接着剤、アクリル、薄膜ウレタンなどの研磨除去用


※記事の情報は2024年2月9日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

床材剥がし機(アクティオ公式サイト)

搭乗式床材剥がし機(アクティオ公式サイト)

バッテリー式床剥がし機(搭乗式)(レンサルティングミュージアム)

油圧式床材剥がし機めくり隊(アクティオ公式サイト)

床研磨機(アクティオ公式サイト)

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