2020.05.26

三重いなべテクノパーク統括工場紹介【3/3】いなべ独自の取り組み 三重いなべテクノパーク統括工場では、オリジナリティに溢れたさまざまな取り組みにチャレンジしている。その根底にあるのは、質の向上である。最終回となる今回は、いなべ独自の取り組みに迫る。

三重いなべテクノパーク統括工場紹介【3/3】いなべ独自の取り組み

技能実習生
アクティオの成長に欠かせない外国人スタッフの育成

三重いなべテクノパーク統括工場では、フィリピンからの技能実習生8名を受け入れている。彼らはフィリピンの職業訓練校を卒業後、アクティオがフィリピンに設立した現地法人に入社。およそ1年前に来日し、一軒家で共同生活を行いながら、日々、発電機や水中ポンプなどの整備技術を習得中だ。いまでは日本語の読み書き、会話もかなり上達し、日本人スタッフとの意思疎通も問題ない。数年後、彼らがフィリピンの現地法人で即戦力になっているのは間違いない。

まるで家族のように大切に育てられているフィリピン人の技能実習生まるで家族のように大切に育てられているフィリピン人の技能実習生



QC活動(委員会)
工場を、より良い環境にするための活動

三重いなべテクノパーク統括工場では、部署、事業部の垣根を越え、全社員が所属する委員会活動を行っている。工場の安全パトロール、ヒヤリハット、リスクアセスメントなどを管理する「安全委員会」、場内の設備点検や保全活動を行う「設備保全委員会」、ビジネスマナーや場内のモラルアップ活動を主導する「マナー委員会」、一斉清掃やエコステーション、ゴミの削減活動を行う「美化・2S委員会」、場内の騒音、排水、粉塵、照明などの作業環境改善や工場緑化活動などを行う「環境委員会」、有事の際に対応するために消防、避難、防災などの訓練や備蓄品の管理を行う「防火防災委員会」の6つがそれだ。

工場で生産活動を行うにあたり、付随している諸々の活動を委員会主導で行っており、月1回のリーダー会議で委員会活動の進捗状況を確認し合い、また場内で発生している問題に関しては対応を検討。各委員会で対処できる仕組みが構築されている。また、委員会のリーダーには若手社員も含まれており、若年層のうちからリーダーシップを磨き、問題解決までの道筋を立てられるように育つよう、教育を行う場でもある。

6つの委員会で計6名のリーダーが辣腕を振るっているが、「マナー委員会」「美化・2S委員会」を取りまとめる存在として、昨年から尽力しているのが5S委員長の寺輪大介だ(所属は整備三課・主事)。寺輪が積極的に取り組んでいるのがQCサークル活動である。

QCサークル活動は、一般的には生産現場における品質向上に関する活動と捉えられることが多く、従前から最高の品質を追求してきたアクティオ社内ではさほど注目されてこなかった。しかし、本来QCサークル活動の基本理念は、「人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出す」「人間性を尊重して生きがいのある明るい職場をつくる」「企業の体質改善、発展に寄与する」の3点。同じ職場内でも運営を自主的に行い、QC手法などを活用して創造性を発揮し、自己啓発、相互啓発を図って活動を進めることは、委員会のあるべき姿と合致する部分もある。

そこで寺輪は3年ほど前からQCセミナーを受講。さらに外部発表の講話などを通して、QC活動(委員会)に役立てている。寺輪は一昨年、マナー委員会のリーダーだった際、場内マナー向上に関してQCサークル三重支部で発表を行っている。今年は全委員会で活動を活発化させ、場内選考会を行った上で、場外発表が行えるようにするのが目標だ。

5S委員長の寺輪大介。三重いなべテクノパーク統括工場では、排出する汚水を適切に管理している。4層からなる浄化槽で油水、ヘドロなどを分離した後、PHを測定。最終的に金魚が生きられる水になったか確認した上で、下水処理している。これもQC活動(委員会)の一環だ5S委員長の寺輪大介。三重いなべテクノパーク統括工場では、排出する汚水を適切に管理している。4層からなる浄化槽で油水、ヘドロなどを分離した後、PHを測定。最終的に金魚が生きられる水になったか確認した上で、下水処理している。これもQC活動(委員会)の一環だ



スタッフの品位、品格を上げる

三重いなべテクノパーク統括工場は、統括工場長である長尾勝徳そのものと言っても過言ではない。長尾は整備スタッフとして入社後、株式会社豊田自動織機に出向。そこでトヨタ生産方式(TPS)を学んだ。アクティオに戻ってからは創立40周年イベント、佐野テクノパーク統括工場内の北関東工場の立ち上げ、さらには改善を推進するキーマンとして奔走。桑名工場の工場長も務めた。

三重いなべテクノパーク統括工場の建設にあたって、長尾はプロジェクトメンバーの一員として参画。計画2年、着工1年を経て、2015年に操業を開始してからは統括工場長として指揮をとっている。

この工場は、全国にある5つのテクノパークの中で、最大の敷地面積を誇っている。その広さは東京ドーム1.7個分に相当する。桑名工場ではそのすべてを把握しやすかったが、いなべテクノパークはそうはいかない。そこで長尾はQC活動として委員会制度を立ち上げたのだ。

いなべテクノパークでは、通路を歩いていると作業中のスタッフが必ず挨拶を交わしてくる。共通の工具は誰もが使えるよう、必ず戻されるよう、工夫が凝らされている。もちろん、床にネジやゴミなどもまったく落ちてない。これらは当たり前のことに思えるかもしれないが、多くのスタッフが働く工場で徹底するのは難しいことなのだ。

長尾曰く、いままでは、たとえば原価がいくら下がったかというような内向きの活動が多かったという。しかし、これからは外向きの活動、たとえば客先サービスが向上するような活動が重要となる。そのためにはまず、スタッフの品位、品格を上げる。それが三重いなべテクノパーク統括工場の今年のテーマだ。

統括工場長 名古屋支店業務部長の長尾勝徳統括工場長 名古屋支店業務部長の長尾勝徳

タグ

アーカイブ

ページトップ