人材育成
2019.07.16
アクティオの採用研修 今年度、アクティオグループに336名の新しい仲間が増えた。業界No.1企業のアクティオが求める人物像とは? その社員教育カリキュラムとは? 人事担当者に話をうかがった。
AKTIO人として求められる行動力
都内で行われたアクティオグループの入社式。今年度はアクティオに 263名、グループ会社全体で 73名、計336名の新入社員が入社した。入社式後、休む間もなくバスで修善寺に移動。1週間にわたる集合研修の始まりだ。会長、社長の講話、アクティオのルール、組織制度、安全、財務といった社内講師による基礎的な講義に加え、外部講師による社会人としての意識改革の講義、グループワーク、発表などが行われた。AKTIO人としての第一歩を踏んだ336名。高卒、専門卒、大卒、さらには自衛隊OBもいるため、 18~31歳までの新入社員が同じ釜の飯を食べながら、これからのアクティオ人生に期待をはせる。
集合研修の後は、大きく2グループに分かれて研修が続けられる。一般事務職は山中湖の研修センターで社内システム研修。実践的なPCのスキルを身に着け、ビジネスマナーも集中的に。気の抜けない一週間だ。
営業・技術・整備・総合事務職もなかなかハード。資格取得の研修が 約2ヶ月も続く。佐野テクノパーク統括工場、九州テクノパーク工場、この4月に開所したエスアールエス相模原教習センターの3か所に分かれ、必要な資格を集中的に取得するのだ。内容は技能講習がフォークリフト、高所作業車、小型移動式クレーン、玉掛の4種類。さらに14種目の特別教育も受講。たとえ営業職でも資格を取得させるのが他社との大きな違いで、「機械の分かる営業マン」が大きなポイントだ。アクティオの人材育成にかける情熱がうかがい知れる。
営業・技術・整備・総合事務職は6月1日に辞令が交付され、それぞれの配属先へ。ようやく一人前かと思いきや、配属先でも引き続き研修が行われ、最終的に終了するのは9月15日。入社式から半年近くの時を経て、ようやくAKTIO人としてのスタートラインに立てるのだ。
いっぽう、アクティオグループでは中途採用も積極的だ。近年は200名程度を中途で採用している。中途採用者に向けては入社時期別、職種別に年6回研修を実施しており、1回あたり30~50名程度が受講。アクティオのルール、組織制度といった研修が3日間行われる。
これは新卒、中途に関係なく言えることだが、アクティオは「同期」の存在を重要視している。言わば横のつながりだ。社員5~6名規模の営業所も少なくないため、気軽に悩み事を相談できる、たまには一緒にガス抜きできるといった同期の存在が、重要なのである。
そんなアクティオの離職率は全体で 5 %と低い。厚生労働省のデータによると、平成29年度の全職種平均の離職率は16.0%にも上るのだ。いかにアクティオは居心地が良い企業なのかがわかる。
アクティオの社風とは? 人事担当者が新入社員に聞き取りを行うと「面倒見がいい先輩が多い」「みんな優しい」といった声が多いそうだ。これはお世辞抜きに本心だと思う。
アクティオは全国各地で採用しているが、勤務地は第三希望までの地域に配属するよう考慮している。安定して地元で働ける安心感。もちろん、東京で社会人生活をスタートさせたが、ライフステージの変化により、実家に戻って両親の面倒を見ながら仕事を続けたいといった希望にも配慮する。これは全国に拠点があるアクティオならではの強みだ。
この他、営業職から事務職といったコンバートも可能だし、1年に1回、どこで働きたい、何がしたいといった将来ビジョンを相談する機会も設けられている。
そして何といっても、社員と経営陣との距離が近いというのが大きな特徴だ。これは会長や社長の「社員と直接会って想いを伝えたい」という方針によるもの。意識合わせが密に行われることで、"アクティオ愛"のようなものが徐々に形成されるのだろう。
社名であるAKTIOは、ドイツ語で行動を意味するAKTIONを語源とする。社会貢献性の高い仕事であるが故、人のために頑張れる、ひいてはお客様のために頑張れる人材が求められている。また最新技術を扱うため、未来の課題が何なのかを自ら考えトライできる人。さらに業界No.1の誇りを胸に、頑張れる人。これらを備えた人が、アクティオが求める人材像なのだ。
▼ エスアールエス相模原教習センターで行われた技能講習の風景。ベテラン講師の指導のもと、資格取得を目指して実技をみがく。
※エスアールエス相模原教習センターは2021年3月末に閉鎖いたしました。
※記事の情報は2019年7月16日時点のものです。