2021.09.06
【VR教材に学ぶ工事現場の事故事例①】重機の転倒 アクティオが開発した「Safety Training System VR of AKTIO」は、臨場感あふれる高精細なVR映像を使って、現場の不安全(危険)行動が引き起こす事故を疑似体験するシステム。工事現場で起こる事故を疑似体験することで、実際の事故を未然に防ぐものです。ここでは、「Safety Training System VR of AKTIO」の動画から写真をピックアップして、危険のポイントをご案内します。

事故事例をご紹介する今回はバックホーの操縦に関する作業現場です。重量物をワイヤーロープでバックホーのバケットに掛けて吊り上げて、所定位置に移動させるという作業。この中に、どんな危険が潜んでいるのでしょうか。
ミッション:バックホーを使いロープで吊り上げた重量物を所定位置に移動せよ
①所定位置までバックホーを移動する
画面上では青色で示されている場所までバックホーを移動させます。
②重量物をワイヤーロープを使って吊り上げる
重量物(ここではコンクリート製の塊)をワイヤーで結び、ロープをバックホーのバケットに掛けて吊荷を持ち上げます。ただし、本来であれば「クレーンモード」にしなければならないところを、作業を早く終わらせたいために「掘削モード」のまま操作しています。そのため、室内では警告音が鳴っています。
③吊り上げた重量物をアームを右旋回させて移動する
重量物を吊り上げたら右側の所定位置まで移動します。アームを右に旋回して所定位置まで持っていきます。
※力の強い「掘削モード」のまま旋回を始めたため、速度が出ています。
重量物の揺れにつられてバックホーが右側に転倒してしまった
重量物を吊り下げて地面に下ろします。この時に振り子のように重量物は右方向に振れ、それにつられてバケットとアームに対して強い力が加わります。このため、バックホーがバランスを崩して右側に転倒する事故が発生してしまいました。
教訓
バックホーを使って重量物をワイヤーロープで吊り上げて移動させる際には、重量物は振り子のように振れるため、力が働く向きや強度が大きく変化して、重機の重さでは支えきれずに転倒するなどの危険が生じます。バックホーのクレーン操作をする場合、転倒事故回避のため、確実に「クレーンモード」にして操作を行う必要があります。今回のように時短しようとしてショートカットをすると、思わぬ事故を起こす恐れがあるのです。
※記事の情報は2021年9月6日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● アクティオの安全教育システム「Safety Training System VR of AKTIO 高速道路安全教育VR」を開発(アクティオ公式サイト)
● Safety Training System VR of AKTIO(高速道路安全教育編)(アクティオ公式サイト)
● Safety Training System VR of AKTIO(高所作業車編・バックホー編)(アクティオ公式サイト)