レポート
2024.11.22
ハイウェイテクノフェア2024に出展し、新型オフィスカーを初披露 2024年9月26〜27日の2日間、高速道路の建設・管理技術に焦点を当てた展示会「ハイウェイテクノフェア2024」が東京国際展示場(東京ビッグサイト)にて開催された。アクティオも出展し、トヨタ コースターやハイエースをベースとした新型オフグリッドオフィスカーを展示し、その魅力を来場者にアピールした。
約2万人の集客を誇る「ハイウェイテクノフェア」
今回で20回を数えるハイウェイテクノフェアは、高速道路の建設・管理技術に焦点を当てた展示会として、産業界のみならず社会にも広く認められたイベントとして発展。約2万人の集客を誇る。
主催は公益財団法人 高速道路調査会で、共催には東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社が名を連ねる。出展社はこれらNEXCOグループをはじめとして、大手ゼネコン、機械・資材メーカー、大学などさまざまだ。
移動オフィス、休憩スペースとして活躍するオフィスカー
アクティオは「太陽光パネル搭載オフグリッドオフィスカー」のレンタルを2020年6月に開始して以来、ハイエースに加えNV200、N-VAN、トヨタ コースターなど、さまざまな車両をベースとしたオフィスカーを開発、レンタルしてきた。またハイエースに関しては幾度となくマイナーチェンジを施し、よりお客様のニーズに応えた仕様へと進化している。
それでは今回展示された新型オフグリッドオフィスカーの詳細を見ていこう。
■マイクロバスオフィスカー(トヨタ コースター)
トヨタ コースターをベースとした初代マイクロバスオフィスカーは、NEXCO関連会社から依頼を受けて製作された。主な使用目的が高速道路上での"休憩"だったため、車両に大人数が乗車して移動というケースは想定していない。よって、乗車・就寝人数ともに4名とマイクロバスなのに割り切った作りだった。
今回の新型マイクロバスオフィスカーは、マイクロバスのサイズを活かした作りとなっている。能登半島地震(2024年)以降、オフグリッドオフィスカーへの関心がより高まっているのが現状だ。
中でもアクティオの担当者いわく、「人が乗車して移動もできるマイクロバス仕様はないのか?」という問い合わせが増えているとのこと。そういった背景もあり、新型マイクロバスオフィスカーの開発に踏み切ったわけだ。
新型マイクロバスオフィスカーは10名が乗車して移動でき、2名の就寝が可能だ。室内はテーブル2台を設置した「オフィスワークモード」と、就寝用ベッドを展開した「休憩・就寝モード」にアレンジできる。
全長6,990×全幅2,080×全高2,635mmのトヨタ コースターがベース車両なので、いずれの仕様もとにかく広い。小ぶりなユニットハウスと言っても、あながち間違いではない。
装備面における最大の特徴が、オフグリッドに関する部分だ。まず、屋根に310W×2枚のソーラーパネルを設置。発電した電力は900Ahの大容量サブバッテリーに充電される。ちなみに、給電方法はソーラーパネルに加え、走行充電、外部給電(発電機&大型ポータブル電源)なども可能だ。
この余裕ある電力を活かし、家庭用の冷暖房エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、大型モニターなどを使用できるため、車内は快適そのもの。また、車両後方にはレストルーム(手洗いシンク付き)も完備しているため、現場事務所や打ち合わせスペースとしての役割を存分に果たせる。
■オフグリッドオフィスカー(ハイエース)
ハイエースベースのオフグリッドオフィスカーに、新たなバージョンが加わった。従来車は天井部分がポップアップルーフに架装されているため、室内高を稼ぐことが可能で、ときにはポップアップルーフ部分で就寝することもできた。
今回のハイエースはポップアップルーフの代わりにハイルーフを採用。身長170cm程度なら、少しかがむだけで車内を移動できる。
車体のルーフ上には310Wのソーラーパネルを設置し、車内にある600Ahの大容量バッテリーに蓄電。2.2kWの家庭用エアコンを真夏でも10時間以上稼働できる。このほか、モニター、USBソケットや100Vコンセントなどを装備しており、建設現場での休憩スペースや打ち合わせ場所としての活用が期待されている。
※記事の情報は2024年11月22日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● オフグリッドシステム搭載移動オフィスカー・レストカー(アクティオ公式サイト)
● 太陽光パネル搭載マイクロバスオフィスカー(アクティオ公式サイト)
● 太陽光パネル搭載オフグリッドオフィスカー(アクティオ公式サイト)