2023.10.10

ホコリの飛散を防止する「マジックボックス」と「マジックシャッター」 粉じんやホコリの飛散を防止する商品は、作業員の健康を守る必須アイテムだ。今回は、はつり作業時に役立つ「マジックボックス」と、リニューアル工事で威力を発揮する「マジックシャッター」を紹介する。

ホコリの飛散を防止する「マジックボックス」と「マジックシャッター」

粉じんによる健康障害から作業員を守る

「粉じん」とは大気中に浮遊する固体の粒子物質の総称で、鉱物由来の無機物からなる「無機粉じん」と、花粉や動物の毛、細菌など生物由来の有機物からなる「有機粉じん」に大別される。工事現場で発生することの多い無機粉じんは、永年にわたって吸い込むと「じん肺」などの健康障害に至る場合がある。


実際、その昔は炭鉱、トンネル建設工事、アーク溶接作業、金属等の研磨作業、鋳造業、採石業といった二次産業の現場で、粉じんによる重篤な健康障害が多々認められた。


こういった背景を受け、1972(昭和47)年に「粉じん障害防止規則(粉じん則)」が制定された。これにより、事業者は粉じんにさらされる作業員の健康障害を防止するため、設備、作業工程または作業方法の改善、作業環境の整備等、必要な措置を講ずることが義務付けられたのだ。




はつり作業の現場を囲う簡易式移動テント「マジックボックス」

「マジックボックス」は連結可能な簡易式移動テントで、はつり作業時に発生する粉じんやホコリの飛散を防ぐ商品である。要するに、この中ではつり作業を行うわけだ。一般社団法人 仮設工業会認定品と同等の防炎・防音・採光性のあるシートを採用しており、シートの結合はマジックテープで行う。側面シートには直径310mmのダクト穴が2カ所設けられているため、集じん機やスポットクーラーの使用も可能。工具不要で組立と解体ができ、2名で作業すればそれぞれ4分程度で行える。


マジックボックス。作業時に手元が暗くならないようにするため、天井部には透過性の高いシートを採用しているマジックボックス。作業時に手元が暗くならないようにするため、天井部には透過性の高いシートを採用している


マジックボックス(左)シートの裾を長くして床と密着させている。移動時はシートの裾を巻き上げてボタンで固定可能 (右)出入口はファスナー式




リニューアル工事で役立つ間仕切りシート「マジックシャッター」

「マジックシャッター」は、つっぱり棒で固定する簡易施工の間仕切りシート。主に店舗のリニューアル工事などで店舗側と作業側を間仕切りする際に役立つ。設置の際は、上下レールが付いたシートをつっぱり棒で固定し、マジックテープでシートの上下方向の伸縮を調整するため、作業員2名で30分もあれば、幅18mを間仕切ることが可能だ。


シートは防音・防炎・採光性能を有した、仮設工業会認定品と同等のもの。ホコリや音が店舗側に漏れるのを防ぐだけではなく、見た目もスマートなので、店舗を営業しながらのリニューアル工事でもフロアのイメージを大きく損なわない。


マジックシャッターの裏側(作業側)マジックシャッターの裏側(作業側)。コーナー部には、ファスナー付きの「マジックシャッター900」を使用。平面は「マジックシャッター1800」がおすすめだ。天井高は1,936~3,450mmまで対応できる



▼マジックシャッター


※記事の情報は2023年10月10日時点のものです。


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マジックシャッター(ホコリ飛散間仕切りシート)(アクティオ公式サイト)

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