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2021.08.05
転ばぬ先の杖となるのが「非常用電源切替盤」 商用電源がストップした場合、可搬型発電機さえ用意すれば復旧完了......とはならない。その設備・機器にどれだけの電力が必要なのか、どうやって既存設備に可搬型発電機を配線するかといった課題をクリアする必要がある。いざという時、まごつかないために。それが非常用電源切替盤の存在価値である。
事前に設置、高まる安心
以前、発電機自動運転盤をレンサルティングマガジンで取り上げたことがある。詳しくはバックナンバー(ゲリラ豪雨に勝つ!)を参照していただきたいのだが、停電等により商用電源がストップした場合、発電機自動運転盤により発電機が運転を開始。その電力を必要な設備・機器に供給することで、停電というピンチから脱しようというものだ。これらは自動かつシームレスに実行される。
いっぽう、今回紹介する非常用電源切替盤は、あくまでもアナログ。商用電源と発電機の切り替えは手動で行う。なぜ、切り替えを自動で行える運転盤があるのに、あえて手動タイプをラインナップしているのか? アクティオ初のオリジナル商品として生まれたのが「発電機自動運転盤」と「発電機制御盤」だったことからも分かる通り、長年の経験に裏打ちされた実践知が、この非常用電源切替盤を世に送り出したのだ。
停電や電力不足が生じた際、必ず瞬時に自動でバックアップ電源への切り替えや補助電源からの電力供給が必要となる設備・機器ばかりとは限らない。事態発生後に可搬型発電機を手配し、電源の復旧を図っても問題ない設備・機器もある。このような場合は、発電機自動運転盤を設置するよりも、非常用電源切替盤だけを設置しておいたほうが省スペース、省コストなのだ。
これは工場や倉庫といった施設に限らず、マンションのような共同住居にも当てはまる。高層マンションが全棟停電に見舞われたら、エレベーター停止、水道ストップとなり、まるで陸の孤島だ。あらかじめ既存設備に非常用電源切替盤を後付けしておけば、配線箇所、必要な電力容量が明確に分かるため、可搬型発動機の手配・配線がスムーズに行える。結果、より早く復旧作業が行えるというメリットがあるのだ。
非常用電源切替盤は、定格通電電流が400A、100A、60Aの3タイプをラインナップ。既存設備の規模に合わせて、設置の検討をオススメしたい。
※記事の情報は2021年8月5日時点のものです。
〈ご参考までに...〉
● 非常用電源切替盤(アクティオ公式サイト)
● 発電機自動運転盤(アクティオ公式サイト)