2021.11.12

建築物の基礎をつくるコンクリート打設 建築物の基礎をつくる大切な作業といえば、コンクリート打設(だせつ)。生コンクリートを型枠の中に流し込むこの作業では、段階に応じてさまざまなアイテムが必要となる。多種多様なアイテムがあるので、現場の環境に合わせて選ぶことが大切だ。打設アイテムをうまく使いこなして、建築工事の成功につなげよう。

建築物の基礎をつくるコンクリート打設

コンクリートについておさらい

打設の話に入る前に、まずはコンクリートについておさらいしよう。コンクリートとは、セメント・水・砂・砂利を練り混ぜたもので、セメントと水の化学作用による硬化現象を利用した構造材料のこと。鉄筋と組み合わせて使うことで、強固で広大な建築物や構造物をつくることができる。


コンクリートは耐火性、耐水性、耐久性が高く、配合によって強度を変えることができる優れた材料だ。製造、施工が容易で、自由な形状、寸法のものがつくれるため、建築土木工事の材料として幅広く利用されている。


打設は別名「打ち込み」とも呼ばれ、生コンクリートを型枠の中に流し込むことで建築の基礎をつくる。生コンクリートを高密度に充填するため、もともとは棒などで入念に突いたり叩いたりして空気や水を追い出したことから「打設」という名前が付いたが、現在は棒を使うことは少なく、バイブレーターなどの機械が活躍している。


ちなみに、生コンクリートとは、固まる前のコンクリートのこと。フレッシュコンクリートともいわれ、略称は生コンだ。生コンは、型に流し込む過程で型の隅々まで行き渡る軟らかさ(流動性)と、固めた後の強度が同時に求められ、以下の4項目での品質チェックが必要となる。


①強度:硬化後の強度(適切な品質チェック)
②スランプ:軟らかさ(隅々まで適切に打ち込み、施工性を向上)
③空気量:フレッシュコンクリート内の空気量(施工のしやすさ・凍害防止)
④塩化物含有量:フレッシュコンクリート内の塩化物量(鉄筋の発錆防止)




前準備で生コンの品質をチェック

本題の打設の話に戻ろう。打設作業は、準備をするところから始まる。前準備で活躍するのが、生コンの品質チェックに欠かせない塩分濃度や流動性を測る測定機器のほか、台秤、型枠などといったアイテムだ。


■アルミ製型枠

アルミ製型枠


型枠は、コンクリートを流し込む際に使う。この「アルミ製型枠」はピン・くさびを連結させて組み立てるので、スピーディーに組み立て・解体作業ができる。基本構成部材が少ないため、部材管理が簡単だ。軽量で精度管理も容易なので、高齢や未熟な作業員でも使いやすいのもうれしいところ。スラブは下から施工できるので、従来工法と比べて高所作業も低減できる。柱・壁・基礎に併用することも可能だ。




打設作業はバイブレーターが活躍

実際の打ち込み作業では、バイブレーターの出番だ。棒状のものから型枠取付タイプまで、さまざまな形状のものがあり、現場環境に合わせて使い分けることができる。生コンを打設場所まで運ぶコンクリートバケットや、充填管理に役立つコンクリート充填検知システムなども活躍する。


■コードレス式バイブレータ


コードレス式バイブレータ


「コードレス式バイブレータ」は、バイブレーターとインバーター、バッテリーの三位一体型で、バイブレーターを操作する人員一人で作業を完結できる。省人化に貢献してくれるだけでなく、コードレスなので電源のない現場で重宝すること間違いなし。NETIS登録商品でもある(NETIS登録番号:KT-190124-A)。



■型枠取付タイプ キツツキ

型枠取付タイプ キツツキ


腰壁など棒状バイブレーターだけでは打設が難しい現場に最適なのが、「型枠取付タイプ キツツキ」だ。クイッククランプで取り付けて、ワンタッチで取り外しできる。



■コンクリートバケット

コンクリートバケット


「コンクリートバケット」は、コンクリートを運搬するための容器。ミキサー車などで運び込まれた生コンをバケットに移し替え、クレーンなどで打設現場に搬送して使う。比較的打設量が少ない現場や、型枠形状が複雑で少量に分けて打設を行う際にもってこいだ。開き口は片開きと両開きの2つのタイプがあり、容量は0.3m³、0.5m³、1.0m³をそろえる。



■コンクリート養生温度計

デジタル温度計


コンクリート養生の際に活躍するのが「コンクリート養生温度計」。熱電対センサーケーブル(販売品)と接続することで、1台で最大4カ所の温度を同時に計測・保存でき、打設から固まるまでの温度を管理できる。電源は、ACアダプタ・乾電池の2つの方式から選択可能。電源のない場所でも手軽にデータを収録できる。




打設後は強度をしっかりチェック

建築の基礎となる部分なので、打設作業が終了した後も気は抜けない。その後の工事が問題なく進むよう、しっかりと強度を測定しよう。さまざまな試験機があり、コンクリート内部探査には鉄筋探査機も便利だ。


■シュミットコンクリートテストハンマー

シュミットコンクリートテストハンマー


コンクリートの圧縮強度を測定する際に便利なのは、「シュミットコンクリートテストハンマー」。自動角度補正や含水状態補正などの機能が搭載された、非破壊式の試験機となっている。



■アンカーボルト引張荷重確認試験機

アンカーボルト引張荷重確認試験機


「アンカーボルト引張荷重確認試験機」は、アンカーボルトが設計された荷重に耐えられるかどうかを確認する試験機。金属系アンカー工事の引張試験に最適だ。



■鉄筋探査機

鉄筋探査機


コンクリート構造物中の鉄筋位置やかぶり厚などの計測には、探査機を使う。この「鉄筋探査機」は、コンクリート内部探査深度600mmまで対応。NETIS登録商品でもある(登録番号:CB-160009-VE)。建築工事中だけでなく建築物完成後の事故を防ぐためにも、徹底した品質チェックは欠かせない。



一口に「打設」といっても、打設に関連する作業は幅広い。建築の基礎となり、後々の工程にも響く大事な作業なので、頼れるアイテムをフル活用して、ミスのないように進めよう。



〈ご参考までに...〉

アルミ製型枠(アクティオ公式サイト)

コードレス式バイブレータ(アクティオ公式サイト)

型枠取付タイプ キツツキ(アクティオ公式サイト)

コンクリートバケット(アクティオ公式サイト)

コンクリート養生温度計(アクティオ公式サイト)

シュミットコンクリートテストハンマー(アクティオ公式サイト)

アンカーボルト引張荷重確認試験機(アクティオ公式サイト)

鉄筋探査機(アクティオ公式サイト)

コンクリート打設関連(アクティオ公式サイト)

コンクリート機器(アクティオ公式サイト)

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