2021.08.19

作業員の安全確保に貢献する「トラック支柱」と「トラック感知柵」 トラックドライバーの仕事は、運転だけとは限らない。一般的に建材や木材、石材などはフォークリフトで積み込むが、型枠材や足場パイプなどは手積み、手降ろしが基本。特に平台トラックでの荷役作業は、パネルトラックよりも転落の危険がつきまとう。そんな課題を解決する商品が、トラック支柱とトラック感知柵だ。

作業員の安全確保に貢献する「トラック支柱」と「トラック感知柵」

転落事故を未然に防止、もしくは転落した際の衝撃を軽減

厚生労働省及び独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所が、トラックの荷台への昇降時の転落を防ぐためのチェックポイントをまとめた「陸上貨物運送事業におけるトラック荷台からの転落を防ぐために~荷台昇降設備・装備はありますか?~」というリーフレットがある。これによると、陸上貨物運送事業(トラック運送事業)における労働災害は、荷役作業中に発生したものが全体のおよそ70%を占めている。特に荷台からの転落が多いことが知られており、昇降時に発生した事故がその40%を占め、荷物上での作業などが9.7%、あおり使用時などが8.5%という具合だ。リーフレットでは荷台へ昇降しやすい装備としてグリップやステップを紹介しているが、これらはトラックに恒久的に取り付けるものが大半だ。


いっぽうアクティオがレンタルしている、荷台から転落した際の衝撃を軽減する「トラック支柱」と、端部の感知で荷役作業中の転落事故を未然に防ぐ「トラック感知柵」は、必要に応じて使うことができる。


まずトラック支柱は、「あおり用」と「タイヤ踏込式」の2タイプを用意。「あおり用」は、あおりにアジャスターを使ってトラック支柱を取り付ける。アジャスターの締め付けは手回しでもインパクトでもOK。設置時間は1本あたり約30秒とスピーティーかつ簡単だ。

「トラック支柱あおり用」。左右、後方いずれのあおりにも装着可能で、支柱は3m以内の間隔で設置「トラック支柱あおり用」。左右、後方いずれのあおりにも装着可能で、支柱は3m以内の間隔で設置


「タイヤ踏込式」は、その名の通りトラック支柱のベース(台座)をタイヤで踏み込んで固定する。いずれのタイプにも親綱が張られており、これに安全帯を付けて作業することで、万が一、転落した際の衝撃を軽減するわけだ。

「タイヤ踏込式トラック支柱」は、あおりのないトラックでも使用できる。支柱の間隔は7.4m未満であればOKだ「タイヤ踏込式トラック支柱」は、あおりのないトラックでも使用できる。支柱の間隔は7.4m未満であればOKだ


「トラック感知柵」は、あおりに足場を設けるという新たな方式で安全を確保する。あおり上部、もしくは荷台の延長線上に、作業用の足場+感知柵を設けることで、例えば型枠材が荷台に満載のような状況でも、作業員が避難できるスペースを確保できるわけだ。

「トラック感知柵」は、足場板をイメージすると分かりやすい。柵はあくまでも感知柵で、足を掛けたり、もたれかかったりするのは厳禁だ「トラック感知柵」は、足場板をイメージすると分かりやすい。柵はあくまでも感知柵で、足を掛けたり、もたれかかったりするのは厳禁だ


荷物の手積み、手降ろしは、体力を消耗するきつい作業である。足がもつれたり、よろけたりすることもあるだろう。平台トラックの荷台はたいした高さではないが、転落した際、打ち所が悪ければ骨折、さらには死亡事故にもつながりかねない。スピード、効率も大事だが、安全対策には万全を期すべきである。


※記事の情報は2021年8月19日時点のものです。


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〈ご参考までに...〉

トラック支柱 あおり用(アクティオ公式サイト)

トラック支柱 タイヤ踏込式(アクティオ公式サイト)

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