2021.05.21

業界初! コンパクトで小回りの利く「軽散水車」 今までありそうでなかったのが、軽自動車ベースの散水車。狭い場所、細い道路での散水を可能にするコンパクト設計で、もちろん普通自動車免許で運転できる。前方・後方・側方・ハンドノズルと散水機構が4種類も用意されているため、使い勝手は上々だ。

業界初! コンパクトで小回りの利く「軽散水車」

多彩な散水機構により、さまざまなシーンで活躍

一般的な散水車の散水の仕組みには、クルマのエンジンを使ってポンプを駆動させる「PTO式」と、ポンプを駆動させる専用エンジンを搭載した「外部エンジン式」がある。車両総重量は3.5tを超えるタイプが主流なので、普通自動車免許では運転できないことが多い。車両総重量にもよるが、準中型自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許のいずれかが必要なのだ。


今回紹介する軽散水車は、その名の通り軽自動車がベースなので、普通自動車免許で運転OK。自動車のエンジンで発電した電力でポンプを駆動するため、発電機やエンジン式高圧洗浄機を積載する必要がない。つまり、軽自動車の最大積載量である350kgを、すべて積載する水用に使えるわけだ。


助手席があった場所に、自動車が発電した電力(直流)を交流に変換するDC-ACインバーターが設置されている。その左に見えるのは前方加圧散水用の三方弁。インストルメントパネル(インパネ)にはインバーターやポンプのスイッチなどを配置助手席があった場所に、自動車が発電した電力(直流)を交流に変換するDC-ACインバーターが設置されている。その左に見えるのは前方加圧散水用の三方弁。インストルメントパネル(インパネ)にはインバーターやポンプのスイッチなどを配置


ポリローリータンクの容量は約350Lとたっぷり。運転席から振り向いて確認できる残量ゲージが付いているため便利だ。タンク内に藻が発生するのを防ぐため、紫外線を通しにくい黒色を採用しているポリローリータンクの容量は約350Lとたっぷり。運転席から振り向いて確認できる残量ゲージが付いているため便利だ。タンク内に藻が発生するのを防ぐため、紫外線を通しにくい黒色を採用している


散水機構は、「前方加圧散水」「側方加圧散水」「後方重力散水」そしてハンドノズルによる「手元散水」の4種類を用意。前後を全開で使用した場合でも、30分以上の散水が可能だ。


前方は4カ所に設けられたノズルから加圧散水(4.3L/分)、後方は重力散水だ(6.1L/分)前方は4カ所に設けられたノズルから加圧散水(4.3L/分)、後方は重力散水だ(6.1L/分)


側方加圧散水の用途は、街路樹(花壇)への水まきを想定している。その際に徐行運転しやすいよう、軽自動車の変速はATを採用。この他、ハンドノズルによる手元散水(10mホース)は、軽自動車でも入れない狭い場所での散水を想定している。


側方加圧散水は街路樹(花壇)に水まきする際に便利だ。ハンドノズルによる手元散水はホースが10mもあるため、細い路地にも入っていける側方加圧散水は街路樹(花壇)に水まきする際に便利だ。ハンドノズルによる手元散水はホースが10mもあるため、細い路地にも入っていける


このように軽散水車は狭い道路での作業を可能にし、ポリローリータンクの容量も350Lとたっぷりなので30分以上の連続使用もOK。多彩な散水機構により、さまざまなシーンで活躍するのは間違いナシなのである。



▼軽トラック散水車


※記事の情報は2021年5月21日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

軽散水車(アクティオ公式サイト)

散水車(アクティオ公式サイト)

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