2020.11.26

降雪地帯の道路工事に欠かせない「路面乾燥車(熱風送風型)」 冬季の降雪地帯における道路工事で、なにかと厄介なのが雪氷だ。道路工事を行うためには除雪し、場合によっては硬く凍った氷も除去しなければならない。そのような現場で活躍するのが、通称「マグマジェット」と呼ばれる路面乾燥車。中でも注目されるのが、路面を傷めにくい「熱風送風型」という機種だ。

降雪地帯の道路工事に欠かせない「路面乾燥車(熱風送風型)」

融雪・融氷だけではなく、通年使用も可能な働き者

路面乾燥車は通称「マグマジェット」と呼ばれている、道路工事用の汎用機械だ。その名からも分かる通り、熱源により路面を乾燥させる。従来型の路面乾燥車は「直噴型」で、熱源となる7本の灯油バーナーで高熱を噴射することにより雪と氷をパワフルに溶かし、速やかに道路を工事可能な状態にしていた。


一方、今回紹介する新型の路面乾燥車は「熱風送風型」と呼ばれ、路面を傷める心配がないのが最大の特長である。


新型に搭載されている4基のバーナーは独立制御でき、両端の2基、いずれか1基といった使い方もできる。送風のみの運用も可能なため、融雪・融氷といった作業の他、高架での舗装工事を行う際の下地処理として、防水シートを乾かす作業でも威力を発揮できる。このように通年使用できるというメリットは大きい。


冬になると豪雪地帯だけではなく、首都圏などでもわずかな積雪でインフラが麻痺し、大きなダメージを被る。路面乾燥車(熱風送風型)は路面を傷めないため、橋の継ぎ目にゴムが使われている首都高速道路などでも活躍できる。まさに都市部の交通網を守るヒーローとしても期待されているのだ。


離れた事務所にいるスタッフがコンピューターで管理できるアクティオは早くから情報化施工を推進しており、路面乾燥車(熱風送風型)もTS(トータル・ステーション)と組み合わせることで、位置情報の取得が可能になる。さらに盛土の締固めに使われている転圧管理システムを融合することで作業の見える化が可能になり、乾燥・融雪・融氷といった仕事量の確認をオペレーター本人だけではなく、離れた事務所にいるスタッフがコンピューターで管理できる



▼路面乾燥車マグマジェット


※記事の情報は2020年11月26日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

路面乾燥車(アクティオ公式サイト)

TS測量(TS出来形管理)(アクティオ公式サイト)

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