2023.09.04

岩手ブロックの業績の牽引役──北上営業所〈支店探訪:東北支店 5 〉 岩手ブロックにおいて、業績を牽引しているのが北上営業所だ。岩手県北上市では今、民間設備投資が好調。大規模工場の建築事業が複数進展中で、それらへの機械・資材の供給を北上営業所が担っている。

岩手ブロックの業績の牽引役──北上営業所〈支店探訪:東北支店 5 〉

民間設備投資は震災復興、農業土木に次ぐ第3の柱

北上営業所ができたのは10年前のことだ。2011年に東日本大震災が発生し、沿岸部の復興を内陸から支援する基地として誕生した。

北上市は、北上川や和賀川の豊富な水資源と広大で肥沃(ひよく)な農地を生かし、古くから農業の盛んな地域だった。そうした背景を受け、北上市では農業土木案件が多い。既存の水路を造り替え、水の通りを良くするといった工事が多いのだ。

農業土木需要、震災復興支援、これらに次ぐ第3の柱として加わったのが、民間設備投資である。具体的には大規模工場の建築案件だ。1棟目は4年前にスタートして1年で完了。昨年5月には、1棟目よりも数倍規模が大きい2棟目の建設が始まった。また、北上営業所はこれとは別の大規模工場建築案件も抱えているため、好調な売り上げを堅持している。

髙橋賢二所長は9年前にこの地に赴任し、2017年から所長として辣腕(らつわん)を振るう。

北上営業所の髙橋賢二所長北上営業所の髙橋賢二所長


髙橋「おかげさまで忙しくさせていただいています。当初は6人のスタッフで切り盛りしていましたが、今では10名の大所帯になりました。大規模工場の建築案件では室内系高所作業車の需要が高まるのですが、その要求台数が桁違いです。今工事している2棟目の現場では、アクティオから400台ほどの高所作業車が送られ稼働しています。これだけの高所作業車を東北支店管内だけでは集められないため、グループ会社にも協力を仰ぎつつ全国から取り寄せています」




大規模工場の建築案件で営業を担当

2棟目の大規模工場の建築案件のほぼ専任営業として活躍しているのが、北上営業所の榊原領哉だ。榊原は転職2年目で、前職もレンタル業界だった。

北上営業所の榊原領哉北上営業所の榊原領哉


榊原「前はフロント*だったので、営業は初めてです。そのためか現場が大きいからといって、プレッシャーを感じることはありません。前も営業だったら重圧を感じていたかもしれませんが(笑)。むしろフロント時代の経験や機械の知識を武器に、日々営業しています。お客様との打ち合わせの際に『そういう使い方であれば、こっちの機械の方がいいですよ』というような提案がすぐできますからね。とにかくコミュニケーションを密にすることが重要だと日々感じています」


* フロント:お客様のご注文に対する最適な商品選定や効率的な運送管理、機械運用を主とする営業拠点の窓口。


現場の稼働初期に機械を出庫したら、それ以降はどんな営業活動を行うのだろうか?


榊原「機械を納品したら終わりではありません。稼働状況の確認やトラブル時の対処など、フォローすべきことがたくさんあります。今回は高所作業車がメインですが、ほかにも工事状況に合わせて電動工具やコンプレッサーなどをレンタルしていますので、仕事は山ほどあります」

北上営業所は東北自動車道・北上江釣子ICから10分弱と好立地だ北上営業所は東北自動車道・北上江釣子ICから10分弱と好立地だ


岩手ブロックでナンバー1の売り上げを誇る北上営業所だが、大規模工場建築案件の次の一手は何だろうか?

髙橋「高速道路の拡幅など、この地域にはまだまだチャレンジすべき案件が数多くあります。大規模工場の建築案件でお客様のニーズをリアルに体感できたことも生かして、スピーディーで適確な『レンサルティング』を実現していきたいと考えています」

次回は秋田ブロックに舞台を移し、新たな取り組みを紹介したい。


※記事の情報は2023年9月4日時点のものです。


※2024年1月の組織改編に伴い「岩手ブロック」は「岩手支店」に、「支店」は「支社」に改編されています。


〈支店探訪:東北支店 6 〉へ続く

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