2023.04.27

子どもたちの笑顔のために。「三重いなべテクノパーク統括工場見学会」 2023年3月25日(土)、三重いなべテクノパーク統括工場にて小学校高学年生を対象とした見学会が開催された。当日は大型建設機械の見学やバッテリー機関車の搭乗体験、大型ファンの強風体験、消防ホースの放水体験など盛りだくさんのコンテンツが用意され、参加した子どもたちは目をキラキラと輝かせていた。

子どもたちの笑顔のために。「三重いなべテクノパーク統括工場見学会」

テクノパーク初の一般向け工場見学会を開催

きっかけは1冊の本だった。児童向け学習漫画「学研まんがでよくわかるシリーズ」に、「建設機械 提案サービスのひみつ」というタイトルがある。アクティオが書籍制作に協力し、アクティオのコンセプトであるレンタルにコンサルティングを融合させた「レンサルティング」のノウハウを分かりやすく紹介した1冊だ。


この本をご覧になったご家庭から昨年、「三重いなべテクノパーク統括工場は一般見学できるのか」といったお問い合わせをいただいた。実は本の中でテクノパークが紹介されており、興味を持ったお子さんが、「近くにある三重いなべテクノパーク統括工場に行ってみたい!」となったわけだ。


しかし、アクティオはテクノパーク統括工場の一般向け工場見学会を実施していなかった。当時は丁重にお断りするしかなかったが、門戸を閉ざしたままで良いわけなどない。社内コンセンサスを得て、この度、三重いなべテクノパーク統括工場において小学校高学年生を対象とした見学会を開催する運びとなったのだ。


イベント当日は午前と午後を合わせて約20組が参加。心配された天気もなんとか持ちこたえ、屋外でのプログラムも予定通り行う方向で準備が進められた。


テクノパークで一般向けの工場見学会が行われるのは今回が初めてで、約20組が参加したテクノパークで一般向けの工場見学会が行われるのは今回が初めてで、約20組が参加した


参加者は会議室でアクティオやテクノパークの概要説明を受けた後、まずはメンテナンスデッキ(工場内の天井付近に設置された通路)をまわる工場ツアーへ。メンテナンスデッキからは天井が高い工場内を俯瞰(ふかん)することができ、参加者の皆様はそのスケールの大きさに圧倒されている様子だった。


簡単な説明を受けた後、参加者は音声ガイドレシーバーを装着。これならガイド役スタッフの声が聞こえづらい工場内でも大丈夫だ簡単な説明を受けた後、参加者は音声ガイドレシーバーを装着。これならガイド役スタッフの声が聞こえづらい工場内でも大丈夫だ


メンテナンスデッキはなかなかの高さ。工場内にある大きな機材が、上からは小さく見えるメンテナンスデッキはなかなかの高さ。工場内にある大きな機材が、上からは小さく見える




大型建機の見学、バッテリー機関車の搭乗体験など充実した2時間

一般的に工事現場は柵などで覆われているため、普段、建機や重機を間近で見る機会などめったにない。今回の工場見学ツアーでは、大型機械を間近で見られるだけではなく、運転席に座ったり、機械と一緒に記念撮影することも可能で、子どもたちは目を輝かせていた。


間近に見る大型機械に興味津々。バックホーの運転席での記念撮影も大人気だった間近に見る大型機械に興味津々。バックホーの運転席での記念撮影も大人気だった


運転手型ロボット「アクティブロボSAM」の紹介コーナーでは、バックホーをリモコンで無線操縦するデモンストレーションを見学。運転者がいないのにさまざまな動きをこなすバックホーに、子どもたちだけでなく保護者の皆さんも驚いた様子だった。


運転席にアクティブロボSAMを取り付けたバックホーが遠隔操作で動く様子を見学運転席にアクティブロボSAMを取り付けたバックホーが遠隔操作で動く様子を見学


三重いなべテクノパーク統括工場には、線路が敷いてある。これは軌道(線路)と道路の両方を走行できる軌陸車を載線(車体をレールの上に載せる)・離線、また走行させるためだ。このほか、バッテリー機関車の性能検査を行うエリアもある。


軌陸車の載線・離線は踏切で行う軌陸車の載線・離線は踏切で行う


今回の見学会では軌陸車の走行見学に加え、バッテリー機関車の搭乗体験も行われた。乗降場所には手作りの駅名表示板が設置され、いやが上にも気分が盛り上がる。思わぬ場所での駅と機関車の登場に大満足といった様子だった。


まるでアトラクションのような雰囲気が楽しかったバッテリー機関車の搭乗体験まるでアトラクションのような雰囲気が楽しかったバッテリー機関車の搭乗体験


このほか、大型ファンの強風体験、消防ホースの放水体験、チェーンブロックの使用体験、水中ポンプ整備ラインの見学など、盛りだくさんの内容で、あっという間の2時間だった。


(左上)大型ファンの強風体験、(右上)消防ホースの放水体験、(左下)チェーンブロックの使用体験、(右下)水中ポンプの整備ライン見学(左上)大型ファンの強風体験 (右上)消防ホースの放水体験 (左下)チェーンブロックの使用体験 (右下)水中ポンプ整備ラインの見学


工場見学の締めくくりは、社員手作りのガチャガチャ。中にノベルティーの引換券が入っており、お楽しみ感満載であった。


社員手作りのガチャガチャ社員手作りの"ガチャガチャ"




テーマは「子どもたちに感動を与えたい」

今回の見学会を開催するにあたり、テーマとなったのが「感動を与えたい」である。どうしたら子どもたちに喜んでもらえるか、どうしたら子どもたちの心に残るのかを一番に考え、プロジェクトチームは入念な準備を行ったのだ。


壁面を再塗装する際に「工場見学での演出の意味も含めて絵を描きたい」という社員のアイデアから生まれた、いかにもアクティオらしい絵。こういった演出が随所に見られた工場見学のルート上の壁面。社員が描いたイラストで見学者をお迎えする


三重いなべテクノパーク統括工場の林豊(はやし・ゆたか)統括工場長は見学会を振り返り、「事故なく無事に終えられて、ほっとしました。子どもたちの笑顔を見て、なんてすてきなんだと改めて思いました。これで終わりではありません。多くの子どもたちに夢や希望を与えられる企業を目指し、今後も精進していく所存です」と語った。


三重いなべテクノパーク統括工場の林豊統括工場長三重いなべテクノパーク統括工場の林豊統括工場長


テクノパーク統括工場は、単に機材を整備し、デリバリーする拠点ではない。アクティオの情報発信基地という側面もあるため、今後もお客様向けの見学会、研修、学生のインターンシップなどを実施していく予定だ。




▼三重いなべテクノパーク統括工場 工場見学会


※記事の情報は2023年4月27日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

三重いなべテクノパーク統括工場(アクティオ公式サイト)

建機用無線操縦ロボット アクティブロボSAM(レンサルティングミュージアム)

軌陸ダンプ(アクティオ公式サイト)

デジタルサーボ式バッテリー機関車(レンサルティングミュージアム)

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