2023.06.28

第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)に出展。グループ企業と共に、最新機械の展示や技術紹介、セミナーを実施 2023年5月24〜26日の3日間、建設・測量業界の次世代を担う建機・重機・アタッチメント・建設DX・i-Constructionなど、進化し続ける業界最先端の製品・技術・サービスが一堂に会する国内唯一の専門展示会「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」が幕張メッセ(千葉市美浜区)において開催された。アクティオも出展し、「提案するレンタル=レンサルティング」に関連する製品を大いにアピールした。

第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)に出展。グループ企業と共に、最新機械の展示や技術紹介、セミナーを実施

アクティオはグループ企業と共に出展

今年で5回目となる建設・測量生産性向上展には、3日間で合計約4万5,000人の来場者が駆けつけた。これは前年を上回る来場者数で、時間帯によっては通路を歩くのもやっとという盛況ぶり。熱心に製品を品定めし、ブース担当者に質問を投げかける来場者の姿が数多く見受けられた。

オープニングセレモニー開催に先立ち、オープニングセレモニーでは来賓や業界関連団体、企業の代表者によるテープカットが行われた。前列向かって右はアクティオの小沼直人代表取締役社長


アクティオはグループ企業と共に出展し、屋内・屋外の2カ所にブースを設置。「必要だ、といわれたことを実現する力。見える景色が変わる、喜びを。」をテーマに掲げ、展示製品は30種類以上に及んだ。それでは屋内・屋外ブースの注目製品を紹介しよう。



■LOW LIFT【参考出展】

屋内ブースの中央に展示したのが、リフター式の自動搬送台車「LOW LIFT」(ローリフト)だ。カメラで周囲の画像を撮影しマッピング、ティーチングにて登録した走行ルートに沿って、荷物に取り付けたQRコードを読み取り、位置を見極め、自動搬送する。車輪部はメカナムホイールにて、前後・左右・旋回・斜め45°と全方向へ移動できる。現状の最大積載荷重は500kg。現在、最大積載荷重が1tのタイプや、エレベーターと連動できるタイプなどの開発を進めている。

LOW LIFTLOW LIFT



■遠隔監視ロボ「犬型」【参考出展】

人間が入れないような狭小スペース、また危険を伴うような場所で活躍してくれるのが「遠隔監視ロボ」。移動スピードが速い「車両型」、不整地に強い「クローラ型」などあるが、今回は階段や段差に強い「犬型」を出展。その動きは滑らかで、まるで本物の犬のようだ。転んでも起き上がれて、ハイハイや伏せも可能。デモを見た多くの来場者が、きっと「飼いたい!」と思ったはずだ。

遠隔操作ロボ「犬型」遠隔操作ロボ「犬型」



■地下ピット無人点検ヘビ型ロボット【参考出展】

大末建設株式会社と国立大学法人電気通信大学が共同開発したのが、建設現場の地下ピット内を自動的に点検するヘビ型ロボットだ。地下ピットには建物の電気配管・給排水設備等が配置されており、従来は人が潜り込んで確認していた。しかし、精神的・肉体的に負担が重いため、地下ピット内を自律的に走行して撮影する無人点検ロボットが開発されたわけだ。地下ピットの各区画をつなぐ、最大1mの高さにある「人通口」も乗り越え可能だ。

地下ピット無人点検ヘビ型ロボット地下ピット無人点検ヘビ型ロボット



■オフグリッドシステム搭載トイレ付休憩車(バス)

ソーラーパネル、外部充電器設備を備えた「オフグリッドシステム搭載トイレ付休憩車」は、高速道路を保守点検する作業員のために開発された。高速道路上だけではなく、仮設ハウスの設置が難しい場所、災害時などにも活躍が期待されている。トイレと4人分の就寝スペースに加え、冷蔵庫、電子レンジを完備。さらにエアコン、FFヒーターも装備されているため、暑さ寒さ対策も万全だ。

オフグリッドシステム搭載トイレ付休憩車(バス)オフグリッドシステム搭載トイレ付休憩車(バス)



■グラスワーカー

「グラスワーカー」は、建設中の建物内でガラスやパネルを運搬し、そのまま窓枠や壁面にはめ込むといった設置工事で使用する機械だ。「GW625」「GW1125」「UPG1200」があり、GW625は、4m弱の高さまで設置できる。約4.5mの高さまで設置可能なのが、GW1125。それ以上の高さに対応するのがUPG1200で、こちらは本体をクレーンで吊って使用することができる。

(左)「グラスワーカー」GW625、(右)UPG1200(左)「グラスワーカー」GW625 (右)UPG1200



■セーフティカメラシステム「ドボレコ®JK」

「ドボレコ®JK」は、重機にカメラを取り付け、AI人物検知で接触事故を未然に防ぐシステム。独自のAI画像解析技術で、高精度に人物を検出するため、作業者に検知用タグを携帯させる必要がない。危険を検知すると、モニター表示、アラート音、回転灯で警告する。

セーフティカメラシステム「ドボレコ®JK」セーフティカメラシステム「ドボレコ®JK」



■GeoMation 鉄筋出来形自動検測システム

鉄筋を用いる工事に必要な鉄筋出来形検測は、準備、計測、立会検査、写真撮影、片付け、写真の管理、帳票作成など多くの労力を要する。「GeoMation (ジオメーション)鉄筋出来形自動検測システム」は、そういった作業を省力化するために開発されたシステム。デプスカメラ*を搭載したスマートフォン(スマホ)、タブレットなどで撮影するだけで、配筋間隔の計測および帳票作成までを自動出力可能で、作業時間を3分の1に短縮できる。


*デプスカメラ:物体までの距離や物体の形状を認識できるカメラ

GeoMation 鉄筋出来形自動検測システムGeoMation 鉄筋出来形自動検測システム



■デジタル逃げ棒

基礎杭打ち工事の際、デジタル技術で杭ずれを防ぐのが「デジタル逃げ棒」だ。従来は施工中、杭芯がなくなっても復旧できるように逃げ棒などを設置していたが、デジタル逃げ棒はGPSとレーザー技術を組み合わせ、杭芯座標データを無人でリアルタイムに取得。これにより作業効率を上げ、施工ミスを減らし、杭打ち作業のDX化を促進することができる。

デジタル逃げ棒デジタル逃げ棒



■クラウドカメラ AKTICAM/ウェアラブルカメラ

2つの広角レンズで撮影した映像を合成し、180°パノラマ映像として閲覧可能なのが「クラウドカメラ AKTICAM(アクティカム)」だ。20mまで照射できる赤外線照射器を搭載しているため、昼夜問わず撮影可能である。電源を差し込めばすぐにクラウドに映像が保存され、遠隔監視、動画のダウンロードが簡単に行える。


「ウェアラブルカメラ」は、スマホを利用し、本部などからリアルタイムで遠隔操作を受けられるソリューションだ。作業員のヘルメットにカメラ部のみワンタッチ装着可能で、揺れのない高画質映像を伝送できる。

(左)クラウドカメラ AKTICAM、(右)ウェアラブルカメラ(左)クラウドカメラ AKTICAM (右)ウェアラブルカメラ



■BIM×Drone【参考出展】

従来のドローンでは、建物内・地下・橋梁下などGNSS測位が利用できない場所では「安定飛行できない」「自動飛行が難しい」といった課題があった。そうした課題を解決すべく開発されたのが「BIM×Drone(ビム・クロス・ドローン)」で、建設現場や大型施設などの点検・巡視業務が省力化可能だ。今回参考出展したBIM×Droneは、本体が縦横30cm以内のコンパクト仕様である。

BIM×DroneBIM×Drone



■VR映像による安全教育/不安全体感VR

高画質5K解像度のスーパーリアル映像で、危険を安全かつリアルに体感することができるVRコンテンツ。トンネル点検車作業(墜落)、玉掛け作業(転倒)、キュービクル作業(感電)など、さまざまなコンテンツが用意されている。

(左)VR映像による安全教育、(右)不安全体感VR(左)VR映像による安全教育 (右)不安全体感VR



■スーパークール

「スーパークール」は室外機一体型のエアコンだ。キャスター付きのため、簡単に移動・設置でき、工場や倉庫での熱中症対策に威力を発揮する。

スーパークールスーパークール



■後付け衝突軽減システム搭載コンバインドローラ

アクティオが開発したコンバインドローラ用の後付け衝突軽減システムは、バック走行時に人のみを検知する。作動原理は単純で、AIカメラが人を検知すると電動シリンダーによって前後進レバーを押し、ニュートラルに戻すことで停止する。ちなみに、走行モードの高速では作動せず、低速のみで利く仕組みになっている。衝突軽減システム搭載のコンバインドローラとして、通常機との差別化を図る。

後付け衝突軽減システム搭載コンバインドローラ後付け衝突軽減システム搭載コンバインドローラ



■CoolLaser®【参考出展】

「CoolLaser®(クーレーザー)」は、レーザー照射によりサビなどを除去する。対象物の表面上の一点に集光された高い出力のレーザービームを円状に高速回転させて、塗膜やサビ、金属を瞬間的に溶融、蒸散、熱破砕して除去。塩分も除去でき、産廃量が少ないという特徴がある。通信鉄塔や橋梁のサビ取りなどに効果を発揮する。

CoolLaser®CoolLaser®



■小型pH処理装置3m³/h(株式会社櫻川ポンプ製作所)

簡単に据付け・移動でき、コンパクトで使いやすい水処理装置。コンクリートを扱う現場で、アルカリ性の排水を中和する際に使う装置で、希硫酸仕様ではなく炭酸ガス仕様のため、特定化学物質作業主任者の資格がなくても運用可能だ。

小型pH処理装置3m³/h(株式会社櫻川ポンプ製作所)小型pH処理装置3m³/h(株式会社櫻川ポンプ製作所)



■トンネル点検プラットフォーム(岐阜工業株式会社)

トンネル点検作業の効率化を追求した高所作業車。カーブしたトンネル上部側面に沿った形でデッキが階段状に変形し、作業員を配置することができる。トンネル各種点検作業にて、従来の高所作業車よりも作業効率を高められる。

トンネル点検プラットフォーム(岐阜工業株式会社)トンネル点検プラットフォーム(岐阜工業株式会社)



■生産性及び施工精度を向上させた新しい路面切削マシンコントロールシステム(ワールド開発工業株式会社)

舗装修繕工事において、従来からある路面切削の一般的な工法は、切削機のアジャストマンが路面にマーキングした切削厚を参照しながら、手動で操作するというもの。これに対して、開発した新しい路面切削マシンコントロールシステムは、設計データに独自のノウハウを組み入れ、GNSSの位置情報により、リアルタイムで切削厚を演算・自動制御する。


今までのマシンコントロールと比べても、生産性と精度を大幅に向上させた。加えて、アジャストマンは煩雑な操作から解放され、周囲に目が行き届き、安全性も向上する。

生産性及び施工精度を向上させた新しい路面切削マシンコントロールシステム(ワールド開発工業株式会社)生産性及び施工精度を向上させた新しい路面切削マシンコントロールシステム(ワールド開発工業株式会社)




レンサルティングステージやセミナーも実施

製品の展示や技術紹介に加え、屋内ブースのステージでは、レンサルティング事例の紹介や、ライブ中継で各製品の担当者にインタビューを行う「レンサルティングステージ」も展開した。

レンサルティングステージレンサルティングステージ


このほかブースの一角で、アクティオブランドショップも出店し、建機ミニチュアモデルの販売を行った。

アクティオブランドショップアクティオブランドショップ


セミナー会場では、お客様の声から開発に至った道路・土木・建築などのレンタル商品を中心に紹介し、受講者の関心を集めていた。

セミナー風景セミナー風景

セミナーの講師陣セミナーの講師陣。(左)エンジニアリング事業部 土木部 特需ポンプ課 営業担当 村田翔吾、(中央)道路機械事業部 ICTサポート課 営業担当 山本来実、(右)エンジニアリング事業部 建築部 資材課 営業担当 阿部日向子



▼第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)アクティオブース・リポート



▼CSPI-EXPO 建設・測量生産性向上展2023 アクティオブース 1日目



▼CSPI-EXPO 建設・測量生産性向上展2023 アクティオブース 2日目



▼CSPI-EXPO 建設・測量生産性向上展2023 アクティオブース 3日目


※記事の情報は2023年6月28日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

重量物吸着搬送機械(アクティオ公式サイト)

重機取付型セーフティカメラシステム(ドボレコ®JK)(アクティオ公式サイト)

クラウドカメラ(アクティオ公式サイト)

ウェアラブルカメラ(アクティオ公式サイト)

屋内自律飛行システム搭載ドローン BIM×Drone(アクティオ公式サイト)

Safety Training System VR of AKTIO(高所作業車編・バックホー編)(アクティオ公式サイト)

Safety Training System VR of AKTIO(高速道路安全教育編)(アクティオ公式サイト)

後付け衝突軽減システム搭載コンバインドローラ(アクティオ公式サイト)

トンネル点検プラットフォーム(アクティオ公式サイト)

事業分野紹介「i-Construction(ICT施工)」(アクティオ公式サイト)

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