2021.11.30

1年ぶりの開催となる森林・林業・環境機械展示実演会に出展 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて1年延期となっていた森林・林業・環境機械展示実演会が、2021年10月10日~11日の2日間にわたり北海道苫小牧市で開催された。アクティオもグループを挙げて出展し、全国森林面積の22%(554万ha)を占める北海道の林業従事者に、その優位性をアピールした。

1年ぶりの開催となる森林・林業・環境機械展示実演会に出展

グループ3社と共に出展

森林・林業・環境機械展示実演会は全国育樹祭の記念行事で、毎年いずれかの都道府県で開催されている。2017年は香川県、2018年は東京都、2019年は沖縄県で、2020年に開催予定だった北海道は1年延期となり、2021森林・林業・環境機械展示実演会(北海道)となった。

会場の西口付近に構えたアクティオのブースは、大勢の来場者で賑わった

会場の西口付近に構えたアクティオのブースは、大勢の来場者で賑わった会場の西口付近に構えたアクティオのブースは、大勢の来場者で賑わった


アクティオのブースには、グループ会社の株式会社共成レンテム、株式会社電動舎、エスアールエス株式会社も軒を並べ、グループとしての強みを活かした出展となった。また、林業に特化した商品に加えて、現場にあると役立つ商品も展示するなど、総合建機レンタルならではの持ち味も十二分に発揮。ほかの出展者とは一線を画す展示内容であった。


それでは、主な展示商品を紹介しよう。




アクティオ

ブースの中でもっとも広いスペースを割いて紹介していたのが、「FUVスタンションフックロールフォワーダ・ダンプ」。ダンプが入れない伐採現場からフォワーダで積荷を運び、中継地点で積載したコンテナをそのままダンプに載せ替えられるのが最大のメリットだ。コンテナは木材運搬用のフラットデッキ、切り落とした枝などを運ぶ深箱コンテナ、砂利などを積む土砂コンテナの3タイプを用意した。


「根こそぎ切るソー」は、街路樹の抜根に使用するバックホーのアタッチメント。切り株にホールソーを被せ、回転しながら掘り進み、根を切断。あとは掘り起こすだけというアイデア商品だ。

「FUVスタンションフックロールフォワーダ・ダンプ」(左)と「根こそぎ切るソー」「FUVスタンションフックロールフォワーダ・ダンプ」(左)と「根こそぎ切るソー」


ラジコン草刈り機は3タイプを出展。車両前方に縦回転する刈歯を備えた「TIMAN RC-1000」と、草刈りはエンジン、移動はモーターというハイブリッド仕様のRJ700A「神刈」、四輪が360度回転して自由に移動できる「スパイダーILD01」を展示した。

左から「TIMAN RC-1000」、RJ700A「神刈」、「スパイダーILD01」左から「TIMAN RC-1000」、RJ700A「神刈」、「スパイダーILD01」


「植穴名人」は、バッテリー式で植穴掘り作業ができる、コンテナ苗植栽用パワーアシストドリル。コンテナ苗の大きさに合わせて、直径50mm、60mmの太さを選択できる。


山林業務管理システム「Forest Mobile」は、山林業務の作業日報、生産・収益管理等を、ICTの導入によってスマートフォン端末で可能にする便利なシステムだ。

「植穴名人」(左)と山林業務管理システム「Forest Mobile」「植穴名人」(左)と山林業務管理システム「Forest Mobile」


大好評の「オフグリッド搭載移動オフィスカー(ハイエース)」も展示。移動事務所、テレワーク、防災拠点として引っ張りだこのオフィスカーで、新たに水平ポップアップ仕様が追加された。

多様な用途で引っ張りだこの「オフグリッド搭載移動オフィスカー(ハイエース)」には、水平ポップアップ仕様が加わった多様な用途で引っ張りだこの「オフグリッド搭載移動オフィスカー(ハイエース)」には、水平ポップアップ仕様が加わった




共成レンテム

共成レンテムは、バックホー用のアタッチメントや簡易トイレのほか、「AEDスタンド型収納ケース」「救急用応急処置BOX」など、さまざまなシチュエーションでの初期対応に役立つ商品を展示した。

(左)バックホー用の草刈りアタッチメント「ハンマーナイフモア」。(右)格子状の構造により、重機やダンプのスリップを防止する「ノンスリップマット」(左)バックホー用の草刈りアタッチメント「ハンマーナイフモア」。(右)格子状の構造により、重機やダンプのスリップを防止する「ノンスリップマット」

(左)軽自動車に積載可能な洋式の「ECOT簡易トイレ」。(右)左から「AEDスタンド型収納ケース」、河川などへの油流出事故の初期対応に役立つ吸着材などが入った「緊急用油液処理BOX」、消火器や救急セットなどが入った「救急用応急処置BOX」(左)軽自動車に積載可能な洋式の「ECOT簡易トイレ」。(右)左から「AEDスタンド型収納ケース」、河川などへの油流出事故の初期対応に役立つ吸着材などが入った「緊急用油液処理BOX」、消火器や救急セットなどが入った「救急用応急処置BOX」




電動舎

電動舎のゴム製履帯運搬車「PANTHER」は、フレームの横に履帯を動かすモーターが付けられているため、障害物を乗り越えた際に車体を水平に保つ能力が高いのが特徴。さらに操作系は重機などに多いレバーではなく、自動車と同じハンドルなので、ゆったりとした乗車姿勢で運転できるのもメリットだ。

ゴム製履帯運搬車「PANTHER」。操作系は自動車と同じハンドルなので、ゆったりとした乗車姿勢で運転できるゴム製履帯運搬車「PANTHER」。操作系は自動車と同じハンドルなので、ゆったりとした乗車姿勢で運転できる


「バッテリー式クローラ屈折高所作業機」は、アームを伸ばすと最大床高が18.05mになる。いっぽうでアームを畳み、さらにアウトリガーも収納すると、かなりコンパクトになるため、狭い立木の間も移動可能になる。


バックホー用のアタッチメント「掘削機用マルチャー」は、木を切るというよりも、チップにしてしまうアタッチメントだ。

(左)「バッテリー式クローラ屈折高所作業機」のアームを伸ばした状態。(右上)アームをたたんだ状態。アウトリガーも収納すると、かなりコンパクトになる。(右下)バックホー用のアタッチメント「掘削機用マルチャー」(左)「バッテリー式クローラ屈折高所作業機」のアームを伸ばした状態。(右上)アームをたたんだ状態。アウトリガーも収納すると、かなりコンパクトになる。(右下)バックホー用のアタッチメント「掘削機用マルチャー」




エスアールエス

エスアールエスは、バックホー用のアタッチメント2種を展示。草刈、集草、排出を1台3役でこなす集草機能付油圧草刈機「草集力」と、雑木や竹の切断作業をスムーズに行える「木材用カッター付グラップル」は操作の実演も行った。

集草機能付油圧草刈機「草集力」(左)と「木材用カッター付グラップル」集草機能付油圧草刈機「草集力」(左)と「木材用カッター付グラップル」




グループ力、総合力、機動力を発揮

イベント初日の午前中はときどき太陽が顔をのぞかせていたが、次第に曇り、風も強くなる始末。主催者が用意した休憩テントが、早々に撤去されたほどだった。


翌日は雨......。開場前の段階ではアクティオブース前の通路に大きな水たまりができていたが、すぐにアクティオの現場担当者がアクティオ苫小牧営業所に水中ポンプを手配。あっという間に排水作業が完了した。「こんなの朝飯前ですよ」とは担当者の弁だが、これも全国に約380の営業所・出張所を展開するアクティオだからこそ、なせる技だ。アクティオのグループ力、総合力に加え、機動力も感じられた2021森林・林業・環境機械展示実演会(北海道)であった。


▼「2021森林・林業・環境機械展示実演会」に出展


▼ECOT車載トイレ


▼コンテナ苗植裁用パワーアシストドリル 植穴名人


▼ラジコン式草刈機 Spider ILD01


▼ハイブリッドラジコン草刈機 神刈RJ700


▼ゴム製履帯運搬車 PRINOTH PANTHER T8


▼バッテリー式クローラ屈折高所作業車 JLG X20J PLUS


※記事の情報は2021年11月30日時点のものです。



〈ご参考までに...〉

FUVスタンションフックロールフォワーダ・ダンプ(アクティオ公式サイト)

根こそぎ切るソー(アクティオ公式サイト)

ラジコン草刈機(自走式草刈機 遠隔式)(アクティオ公式サイト)

コンテナ苗植裁用パワーアシストドリル 植穴名人(アクティオ公式サイト)

Forest Mobile(アクティオ公式サイト)

オフグリッドシステム搭載移動オフィスカー・レストカー(アクティオ公式サイト)

「2019森林・林業・環境機械展示実演会」出展レポート(アクティオ公式サイト)

「2018森林・林業・環境機械展示実演会」イベントレポート(アクティオ公式サイト)

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